World Odyssey 地球一周旅行

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アラスカ・デナリ国立公園から始まった私たちの旅。どうやら地球のデッカイ景色ばかりを探して歩いていたようです。そんな地球探訪のデータをまとめたコーナー。



[5] カナダ・クルアニ国立公園でトレッキング


▼遊びかた

アメリカ・アラスカ州のWrangell-St.Elias国立公園からグレイシャーベイ国立公園までは、国や州を跨ぎながら海岸沿いをひと続きに世界遺産に指定されています。クルアニ国立公園はその一部。カナダ最高峰Mt.Logan(ローガン山)、標高19,545フィート(5959メートル)を擁する広さ29,180平方メートルもある公園です。公園外縁部にはKluane Lake。Kluane(クルアニ)とは1万年以上も前からここで暮らすインディアンの言葉で魚がたくさんいる、という意味だそうです。この公園内にもいくつか氷河があり、その氷河を見に行くトレッキングやカヤック(というかカヤックでないと見に行けない)が一般的。最近日本から出るツアーでも、クルアニ国立公園1日ハイク、というプランが付いたものが出ているようで、日本からハイキングにくる人もいるそう。魅力は本当に人がいない手付かず感。文字通り独り占めできます。

Kluane National Park and Reserve of Canada http://www.parkscanada.gc.ca/kluane

    世界遺産の湖で水浴び可
世界遺産の湖で水浴び可
     ※↑写真をクリックすると拡大します。



▼アクセス

・カナダのホワイトホースから、メインゲートのSheepMoutainVisitorReseptionCenter(5月の中旬〜10月初旬までの
 毎日。9時〜16時)までは車で約3時間。レンタカーなどの自家用車で行くか、ツアー利用が一般的。Alaska
 Direct Bus Lineが途中のヘインズジャンクションまでの料金設定を出していますが(50USドル)どうせこの前も
 通るので、交渉次第で降ろしてもらえないかなあと思っています。

   Alaska Highwayから
Alaska Highwayから
SheepMoutainVisitorReseptionCenter
SheepMoutainVisitorReseptionCenter
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・もうひとつのゲートHainsJunctionVisitorReception Center(5月の中旬〜10月初旬までの毎日。それ以外は週末
 のみ)はホワイトホースから約160キロ約2時間。26キロ南のKathleen Lakeがビューポイントやデイユースエリアも
 あるキャンプ場などがあって日帰り客にも人気のよう。

・ホワイトホースまでアラスカ方面から陸路で来る場合はAlaska Direct Bus Line,Inc(1-800-770-6652)を使うのが
 ベスト。アンカレジから180USドル、フェアバンクスから155USドルです。だいたい5月の中旬から9月いっぱいまで
 がサマースケジュール。この期間は、アンカレジ朝6時発でホワイトホース深夜着(日水金)、フェアバンクス朝9時
 発でホワイトホース深夜着(日水金)、のスケジュールで動いています(2004年)。アンカレジからの便は途中
 Palmer、Glennallen、Tok、Beaver Creekに寄り、フェアバンクスからの便は途中DeltaJT、Tok、Northway、
 Beavers Creek、HainesJに寄ります。フェアバンクスのインフォメーションではこのバス会社潰れた、なんて言われ
 ますが元気に運行しているので問題なしです。ホワイトホースのオフィスは509 Main Stにあります。

・バンクーバー方面から陸路で来る場合にはグレハンが一般的。2週間前に予約すると125カナダドルでどこへでも
 行けるGo Anywhereというチケットが一番安いかも。約2日で着きます。

・日本から直接空路で来る場合などは街のすぐ裏に空港があるのでそちらを利用。


こちら⇒ 「旅の情報>移動手段>どっぷり大自然北米編」 にもバスなどの情報をアップしてあるので見てみてくださいね。




▼キャンプ情報

私たちが泊まったのはSheepMoutainVisitorReseptionCenterからSlimsRiverをさかのぼったトレイル上。バックカントリーなので、SheepMoutainVisitorReseptionCenterでパーミットを取ってから出かけます。カナダ一熊が多い公園なので、ベア缶は必須。重いけど持って運びます。水はかなり厳しめ。クリークを見つけたら汲むのがベストですが、煮沸をして冷まして……と考えるとグループで水筒がいくつかあった方が便利です。この公園はバックカントリーでもひとり1泊8カナダドル必要。heepMoutainVisitorReseptionCenterで払います。ベアキャニスターは紛失したら150カナダドルの弁償になります。

   熊の気配がした
熊の気配がした
クリークだ!
クリークだ!
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公園内のキャンプ場としては、Kluane Lakeそば、HainsJunction近く、KathleenLake脇、Dezadeash Lake前、などがあるよう。 ヘインズジャンクション近くにはスゴイ景色のRVパーク(KLuane R.V. Kampground http://www.kluanerv.com)なんてを始め、たくさんの私営キャンプ場があります。

私たちが泊まったキャンプ場の情報は
こちら⇒ 「旅の情報>泊まった宿>どっぷり大自然北米編」 にも情報をアップしてあるので見てみてくださいね。




▼アクティビティ情報

・メインは氷河を見に行くトレッキングでしょう。私たちが見に行ったのはKaskawulsh Glacier。SlimsRiver沿いを進む
 のですが、川を挟んでeastとwestと2本トレイルがあって、私たちはeastへ。時期によってどちらかが封鎖されてい
 たり……と状況が変わるので、SheepMoutainVisitorReseptionCenterで確認してから出かけるのがベスト。この
 コースは片道22キロ+ビューポイントとなる約1,200メートルの登山。2-4日のコースだと言うこと。私たちはトレイル
 を見失い、途中で断念。見たかった……氷河……。

   湿地中
湿地中
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・もうひとつ気になるのが、公園南端にあるLowell Glacier。これはカヤックで2つの湖(BatesLake,MushLake)を
 越え、そこからブッシュをかき分けて進む片道だけで3-4日もかかるコース。これも日程の関係ともちろんスキル
 不足で断念。

・公園内にはもうひとつDonjek Glacierという氷河もあるよう。これは飛行機でないと無理?行き方は不明。

・気軽にハイキングをするなら前述のHainsJunctionVisitorReception Centerから26キロ南にあるKathleen Lake
 周辺を歩くのがいいみたい。ホワイトホースには専用のガイドさん(日本人が営む旅行会社もある)もいるので、
 そういった場所で相談するのも手。
 他にもSheepMoutainVisitorReseptionCenterから行くSoldier Summit Trail(500メートル)やAlaska Highwayの
 km1653地点にあるSpruce Beetle Trail(2キロ)、Hains Highwayのkm202地点にあるRock Glacier Trailなどの
 ショートトレイルもあるようです。

・AlsekRiverを行くラフティングも人気のよう。ラフトから氷河が見られるそうです。

・6月下旬〜8月はパークス主催のInterpretive Eventsも開催されているよう。無料でレンジャーの話が聞ける
 Campfire Talk(Kathleen Lake Campground)やSheepMountainVisitorReseptionCenterからスタートする無料の
 ガイドウォーク(11時〜13時)、1日がかりで行く有料(おとな20カナダドル)のガイドウォーク(10時〜16時)などが
 あります。

・もうひとつの楽しみはオーロラ。実は8月ごろからホワイトホースには夜が戻ってくるので、その時期に全く明かりの
 ない公園内でキャンプをすれば最高のオーロラに出会えるかも。あくまで運次第ですが……。

   クルアニではありませんが(C)Sachiko Sugimoto
クルアニではありませんが
(C)Sachiko Sugimoto
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▼持っていくと便利なもの

・買った方がいいもの
  地図(SheepMoutainVisitorReseptionCenterで購入可)、熊と遭遇した時に数メートル先から噴射するベアスプ
  レー(新品で30カナダドル:私たちはホワイトホースで購入)、虫除けグッズ、生分解できる洗剤(川を汚さないた
  めに!洗剤不要になればもっといい)、渡渉用のサンダル(ケガをしないために!)

   サンダル
サンダル
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・あった方が便利なもの、楽しいもの
  ひとり2つの水筒(ひとつは飲む用。ひとつは夜に煮沸する用だと便利だったと思う。重いけど)、軍手(ブッシュに
  入り込んだ場合などケガをしないためにも)、泥よけスパッツ(湿地に入ってしまった時、靴を守るため)

・私たちが他に持っていったもの
  雨具(完全防水、ゴアテックス使用)上下、テント、シュラフ(日本の3シーズン用)、シュラフカバー(透湿性が高
  いタイプのもの)、マット(空気を入れるタイプのもの。フルサイズ)、キャンプストーブ(MSR
  WisperLiteInternational)、食器類(鍋1.5リットルひとつ、アルミ鍋セット[3カナダドルで購入。皿として使用]、
  スプーン・フォーク・ナイフ各2[デナリ国立公園で購入]、コップ[日本からステンレスタイプのものを持参])、
  ナイフ(VictorinoxCampingタイプ各自で)、エマージェンシー・シート、エマージェンシー・ホイッスル




▼私たちの日程

2004.08.04 朝6時ホワイトホース発。9時過ぎSheepMoutainVisitorReseptionCenter着。11時前スタート。
        トレイルを見失い湿地に迷い込み、目的の半分も行かない場所で断念。SmallLakeとガイドブック
        にある場所で泊。
2004.08.05 行けるところまで行こうと、テントはそのままにして発。氷河を遠望。
        LargeLakeがあまりに快適で先へ進めず。ここで断念。
2004.08.06 朝SheepMoutainVisitorReseptionCenterへ向かって歩き始める。



▼クマ対策

バックカントリーではベア缶をしっかり使うこと。歩いている途中は、人間が近くにいることを熊に知らせるよう大きな音を出すこと。トイレなど単独行動になる時も、必ずベアスプレーを携帯すること。熊の好きなベリーのそばにはあまり近づかないこと。
それ以外は詳しくはこちら⇒ 「旅の情報>大自然へ>ユーコン川でカヌー旅」 にも情報をアップしてあるので見てみてくださいね。



▼トレッキングについてのHowTo

というほどではないのですが、河原などトレイルを見失いそうな時は、必ずケルンがあるので視線を遠くにケルンを探しながら歩くと迷いにくいと思います。

そして、渡渉。年によっても時期によっても川の位置が変わるので必ずレンジャーに確認してから。川は泥色で深さもわかりにくいので慎重に。杖や岩で判断します。川の流れが速い時はメンバー全員で渡渉を。私たちは5人で手を繋いで渡りました。意外にあっさり足をすくわれたりするので要注意です。そして、川の水が冷たすぎて、足を怪我したこともわからないくらいなので、サンダルは必持参です。尖った石が多く、ケガをします。

   あっという間に迷う
あっという間に迷う
午後になると水かさが増す
午後になると水かさが増す
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▼追加情報
・アウトドアグッズを買い足すなら
 「COAST MOUNTAIN SPORTS(208A Main St 9時30分〜18時、日曜のみ11時30分開店)」というお店が便利。
 だいたいのものは手に入ります。もっと安く上げたい場合は「Canadian Super Store(月-金9時〜22時、土曜は
 8時から、日曜は6時閉店)」などの大型スーパーや、「Canadian Tire(4201 4thAve 月-金8時30分〜21時、
 土は18時閉店、日曜は9時30分から17時30分)」というホームセンターでノーブランドを買うことができます。

   COAST MOUNTAIN SPORTS
COAST MOUNTAIN SPORTS
Canadian Tire
Canadian Tire
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・現地で買える持っていくと便利な食材
 パスタ(リプトン社製のパスタと粉ソースが一緒になったものがかなりオススメ。これにパスタを加えても十分濃い
 味のパスタになります。荷物も減ってとても便利。しかもなかなかおいしい。味も3種類ほどあって安いと文句なし
 です)、3分パスタAngel Hair(3分でゆであがるこのパスタが燃料節約のためにもかなりオススメ)、サラミ(15カナ
 ダドル程度でごろんと丸ごと買えます。1週間程度なら十分持つ量。ナイフで切って昼食に夕食に使えます)、オー
 トミール(インスタントタイプのものなら朝粉ミルクをかけるだけで食べられます。腹持ちが良いのが何と言っても強
 い。栄養を考えてドライフルーツやナッツを混ぜてオリジナルを作ってもいい)、ベーグル(船旅なら重さはあまり関
 係なし。ベーグルは重い分潰れることもないしお腹にもしっかりたまる優れものパン。ただしニンニク味などはよけ
 い喉が渇くので気をつけて。意外に日持ちもします)、果物(ビタミン不足は果物で補うのがベター。リンゴやオレン
 ジなど潰れない果物の方が運びやすいし日持ちもします)、シリアルバー(意外にハードな遊びのカヌー。おやつは
 必携です。カナダではお腹にもしっかりたまるシリアルバーが豊富に揃っているのでいくつか持っていくと便利で
 す)、ライスクリスプ(お腹いっぱいにはならないけれど、強烈な甘さが疲れたからだにビシッと効きます。お米の
 クリスプ状のものをホワイトチョコまたはチョコで固めたもの。ケロッグ社製のものが激ウマです)

   おやつ通称やつお
おやつ通称やつお
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・その他のホワイトホースの詳しい情報は詳しくはこちら⇒ 「旅の情報>大自然へ>ユーコン川でカヌー旅」 にも情報をアップしてあるので見てみてくださいね。


※私たちの詳しい旅の様子は (↓クリックできます。)
 旅の日記>カナダ一クマの多い公園で迷子になる 〜クルアニ国立公園[1]
 旅の日記>泥味の水で生き延びる 〜クルアニ国立公園[2]
 でも見ることができます。


写真はこちらから見ることができます。 (↓クリックできます。)
 旅の写真>PART15  カナダ・ユーコン準州クルアニ国立公園
 旅の写真>PART16  カナダ・ユーコン準州クルアニ国立公園






[6]メキシコ・コスメル島でダイビング
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