World Odyssey 地球一周旅行

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旅の日記
見たもの、乗ったもの、食べたもの…たくさんの驚きを写真と一緒にお伝えします。



▼PART15 2004.08.20 カナダ一クマの多い公園で迷子になる
>>クルアニ国立公園[1]



ジュノーで3泊し、ホワイトホースに戻ってきた私たち。やっとシャバに帰ってきたーってな具合でビールを思い切り飲みたかったが、ジュノーでは屋外はもちろんホステルでもダメだったので、やっさんの車の中でこそっと1本ずつ交代で飲んだだけだった。中学生じゃあるまいし。ホワイトホースに着いたのも21時を過ぎていたので、ビールを買えなかった。指の先から干上がってしまいそうだ!ビールを好きなだけ飲みたい!

やっさんのお客さんは翌日帰国した。私たちは朝から、潮にまみれた全ての荷物を順番に洗い干している。ホワイトホースは異常に乾燥しているので、山火事は心配でいやだが洗濯するにはすぐ乾くので助かる。

昼ころ現れたやっさんが深刻な顔をしている。どうやら仕事が忙しくなってしまったようで、クルアニ国立公園へ行けないかもしれないと言うのだ。仕方がない。だいたいここの住人であるやっさんは今まで、私たち旅人と同じペースで遊びまくっていたのだ。そっちの方がホンマはおかしい。

クルアニ国立公園は、カナダ最高峰Mt.Logan(ローガン山)、標高19545フィート(5959メートル)を擁する広さ29180平方メートルもある公園だ。公園外縁部にはKluane Lake(クルアニ・レイク:クルアニ湖)が広がっている。Kluane(クルアニ)とは1万年以上も前からここで暮らすインディアンの言葉で魚がたくさんいる、という意味らしい。

アメリカ・アラスカ州のWrangell-St.Elias(ランゲル・セントエリアス)国立公園からグレイシャーベイ国立公園までは、国や州を跨ぎながら、海岸沿いがひと続きに世界遺産に指定されている。ランゲル・セントエリアス国立公園の南は、カナダ・ユーコン準州のクルアニ国立公園、カナダ・BC(ブリティッシュ・コロンビア)州のTatshenshini-Alsek(タッシンシニ・アルセック)州立公園、南端がアメリカ・アラスカ州のグレイシャーベイ国立公園だ。これは世界一広い世界遺産指定地にあたるという。

公園玄関口は2つある。シープマウンテン・ビジターセンターとヘインズジャンクション・ビジターセンターだ。。シープマウンテンはホワイトホースからアラスカへ向かうアラスカ・ハイウエイ沿いのクルアニ湖畔。ヘインズジャンクションは、その手前、東南アラスカ・ヘインズへ向かう分岐点の街にある。ホワイトホースからヘインズジャンクションまで車で約2時間、ヘインズジャンクションからシープマウンテンまでは、さらにもう1時間かかる。

どうしてクルアニに行くことになったのか、というとちょっと曖昧だ。デナリ国立公園で見たデナリ(マッキンリー)山に大興奮していた私たちに、それならクルアニはもっとすごいぞ、とやっさんが誘ってくれたのが始まりだと思う。それでも当時はユーコンの山火事がひどくて、眺望は期待できないから行ってもおもしろくないかもねー、と話していたものだ。それが、グレイシャーベイ国立公園でのカヤック旅が終わる頃には、ホワイトホースに戻ってクルアニへ行こう!という計画がいつのまにか固まっていた。

そもそも、アラスカで数泊キャンプできたらいいね、と話していた私たちだ。それなのに、気が付いたらユーコン川で6泊、グレイシャーベイ国立公園で9泊もしている。キャンプ場ではないバックカントリー(人の手が入っていない原野)に限定したって11泊だ。

ユーコン川では水道も電気もトイレも無いバックカントリーを初体験した。それでもたくさんの荷物はカヌーが運んでくれたし、水はユーコン川からもらえばよかった。トイレの方法は純子さんが教えてくれた。グレイシャーベイ国立公園では、キャンプ地や水場も自分たちで探した。荷物は少なくなったけれど、やっぱりカヤックが運んでくれた。

そろそろ、自分の足で食料も水も運ぶバックカントリーも経験してみたいねー、そう思うようになってきていた。そしたらバックカントリー3部作、いけるやん!と調子に乗り始めた自分がいる。アウトドアが好きなクセにまったくスキルのない私だったが、ちょっとだけ自信が付いてきたのだろうか。もう少しチャレンジしてみたくなってきている。

ビビりの性格は相変わらずだ。2人ひと組だったカヌーやカヤックと違って、今回は自分の足だけが頼りだ。本当に行けるんだろうか。またもや不安になってくる。

クルアニ国立公園はデナリ国立公園のようにシャトルバスが走っているわけでもなければ、キャンプ場が整備されているわけでもない。クルアニを楽しむには、登録制のガイドに案内してもらう(やっさんはこの資格を持っている)か、自分で歩くしか方法がないのだ。自分で歩くと言ってもある程度のスキルと情報が無ければ、ビジターセンター周辺のハイキングコースを1時間歩くだけで終わってしまう。本当のクルアニはそこからもっともっと奥に広がっているらしい。そう、自分で歩いていくしかないのだ。

私たちが狙うのは、Lowell Glacier(ロウエル・グレイシャー:ロウエル氷河)。公園南端にあたる。この氷河を見るためには、2つの湖をカヤックで漕ぎ、トレイル(人が踏み固めた道)の無いブッシュ(藪)を延々と進まなくてはいけないそうだ。片道3〜4日かかるという。なかなかハードだ。

ところが、やっさんの仕事が忙しくなってしまい、それほど時間が取れなくなってしまった。自分たちだけで行けるはずもない。それに、みんなで行った方が楽しいに決まっている。アラスカへ行くはずだったアヤッペも、予定を変更してクルアニ行きを決めていた。ジュノーのアウトドアショップでトレッキングシューズを買っちゃったくらい楽しみにしているのだ(そういう私も、頑張ったご褒美!とノースフェイスのドライTシャツを買っている。クルアニで使うから〜という名目で我が家の大蔵省である淳ちゃんにプレゼンしたら通ったのだ!)。

結局、Kaskawulsh Glacier(カスカウルシュ・グレイシャー:カスカウルシュ氷河)に行くことになった。ガイドブックには2〜4日で行けると書いてある。やっさんは明日から3日間、時間が取れるという。よし、明日出発だ。

メンバーは全部で5人。やっさん、アヤッペ、私たち夫婦、そして今朝ホワイトホースに着いたばかりのナイーブな野球青年・よしやん。彼は身長が190センチもあるくせに、ノミのような心臓を持つカワイイやつだ。まだ23歳。うーん、ぴちぴちしている。シェルパとしても大活躍してくれそうだ。ふっふっふ。

昨日遅くに戻ってきたばかりなのにまた明日からバックカントリーに入ってしまうということで、さっそく食料を買いに出かけた。ホステルで顔見知りになった長期滞在の人たちも、私たちの慌ただしさに苦笑いしている。

そうそう、安物のテントもグレードアップした。日本でサブテントとして使っていた2980円の代物。アラスカで数泊したら捨てるつもりでいたが、結局15泊も使ってしまった。雨の多いガスタバスではもうギリギリの限界で、ブルーシート無しではいられないほどガタがきている。ところが、ちょうど出会ったナオさんという日本人のベテラン・カヤッカーが、上等なテントを70カナダドルで売ってくれたのだ。これで、まだまだテント生活を続けることができる。始めの予定とはずいぶんかけ離れてきているけど、まあいいや。忘れよう。

出発の朝は4時30分起床、6時発。ホステルでおにぎりを握り、みそ汁を作り、昼食のホットドックを5人分作る。大家族のおかんみたいだ。こうして最近は大人数の料理を作ることがホンマに多い。ちなみに昨日の夜は久しぶり、ホント久しぶりにビールをたらふく飲むことができた。気分も一新、ってとこだ。

雲ひとつ無い青空の下、朝もやが川からモクモクと登っていく間を抜けて、やっさんの車は走る。シープマウンテンのビジターセンターまで3時間の道のりだ。飯炊き隊のアヤッペと私は大爆睡。気づいたら、あと1時間というところまで来ていた。ヘインズジャンクションだ。ガスステーションには、またもやヘンリーの姿がある。これで何回目だろう。この一帯をカバーしているバスの運転手なので会うのも不思議ではないのだが、会いすぎる。それとも私たちがこの辺りで遊びすぎている?ヘンリーの商売もあがったりだ。そんなことはまったく気にせず、ヘンリーは「ヘイメーン!」てなノリで声をかけてくれる。いいヤツだ。

シープマウンテンには9時過ぎに到着した。ここが国立公園のビジターセンター?と拍子抜けしてしまうような小さな建物に入っていく。バックカントリー使用の登録や地図の購入、最新情報の入手にベアコンテナのレンタル……けっこうやらなくてはいけないことがあるのだ。

私たちが目指すカスカウルシュ氷河へは2つのルートがある。カスカウルシュ氷河を源にクルアニ湖へ流れるSlims River(スリムス・リバー:スリムス川)のEAST(イースト:東岸)とWEST(ウエスト:西岸)だ。WESTは大きな川を渡らなくては行けないこと、最後に急な登りがありトレイルも無くなることから私たちはEASTへ行くことにしていた。本当はWESTの方がメジャーなルートらしいが、川の水かさが増しているらしく今は閉鎖になっている。どっちにしても今はEASTを行くしかない。

グレイシャーベイ国立公園でやったようにそれぞれテントの色やジャケット、ザックの色などをレンジャーに伝える。今回はできるだけ荷物を軽くしようとテントはやっさんのおニューと我が家のおニュー2つのみ。昨日買った食料も徹底的に軽量化をはかっている。米やビン・缶詰類はやめて、マカロニやパスタのみだ。ま、2晩だけならそんな食料でも何とか耐えられる。当初予定していた1週間の日程だったらけっこう厳しい食生活だったなー、とホッとしている自分がちょっと情けない。

  「じゃ、4日後の8月7日、あなたたちが戻ってこなかったら捜索する
  わ」

それで終わり。あっさりしている。EASTのトレイル入り口への行き方と、とにかくクマがたくさんいて必ず遭遇するから注意書きをよく読んでいくように、それだけしか言わない。彼女はもう自分の仕事に戻ろうとしている。

とはいえ私たちものんびりしているわけにいかない。今回は予備日のない3日間の旅だ。今日中に約20キロ先のキャンプ地へ向かわないと行けない。明日は約20キロ先のベースキャンプに荷物を置いて、カスカウルシュ氷河を見下ろす山に登る予定だ。時刻は9時30分。急がないと。

最初の難関は、川越えだ。いわゆる渡渉というヤツらしい。このVulcan Creek(バルカンクリーク)という川は、春になると雪解け水を集めて流れを作るそうだが定まった主流がない。つまり、毎年どこを流れるかわからないので橋を渡すことができないのだ。そういう時は自分の足で渡るしかない。

渡渉にもいろいろ方法があるらしい。まず第一に氷河や雪解け水を集めた濁流なので、川の底が見えず深さがわからない。しかも極端に流れが速い。川幅はたった5メートルほどなのにどうやら1人で越えることは難しいらしいのだ。

杖代わりにしていた棒で突いたり石を投げ入れたりして、浅そうなところを探る。いけそうなポイントで私たちはサンダルに履き替え、5人全員手を繋いだ。そのままカニ歩きの状態で川に入る。つ・冷たい!というか、痛い!!川底をえぐるような流れの強さをひしひしと感じながら一歩ずつ川を渡る。ふわっと足をすくわれそうになると、左手で結んだよしやんの手と右手で結んだ淳ちゃんの手がググッと持ち上げるように支えてくれる。なるほどー、と不謹慎にも感心しながら初めての渡渉を終えた。足は痛いというより感覚が無い、という方が近い。

ま、それでもレンジャーから言われていた最初で唯一とも言える難関を越えたので私たちはホッとしていた。午後になると腰の辺りまで水かさが増えてしまうらしい。膝くらいまでの深さでも私たちは腿までベタベタになってしまったくらいなので、想像するだけでゾッとする。

そのまま真っ直ぐ進んだつもりだったが、さっそくトレイルを見失ってしまった。ベリーのブッシュもだんだんかさが高くなり、腰ほどまである。ま、いったん落ち着こうか、ということでランチを取ることにした。難関も越えたし、あとはひたすら歩くだけ!と思っていたのだ。それならパワーをつけた方がいいに決まっている。

大量のホットドックをペロリと平らげ、それぞれトイレに向かう。ここは良さそうな場所だなーという茂みを見つけて、よっこらしょと屈んだその時、クマの大きな足跡が目に映った。そうだった。ここはカナダで一番クマが多いエリア。しかも、クマの大好物だからベリーの木のそばにはテントを張るな、と言われていたのだった。ここはベリーの茂みに囲まれている。いつクマと鉢合わせしてもおかしくない場所なのだ。やばい、やばい。

早々にトイレを済ませて出発することにした。淳ちゃんは顔ほどもある大きな足跡を見たせいで大興奮。どうしてもクマを見るんだと張り切っている。見るだけならいいけれど、鉢合わせはゴメンだ。とにかくトレイル戻らないといけない。レンジャーは、大体このあたりね〜てな具合で適当に地図上に蛍光ペンで線を引いただけだった。ま、スリムス川沿いにトレイルが走っているわけだし、まずはスリムス川に出よう、と私たちは方位磁石と地図でスリムス川の方角へ歩き出した。

スリムス川には出た。でも、トレイルは無い。当たり前だ。川岸ギリギリを歩いているので泥地なのだ。トレイルが残るわけがない。バカでかいクマの足跡がそこらじゅう、ハンコを押したように残っている。何てところだ。ここはもう完全にクマが主役の場所なのだ。私たちは無防備にも迷い込んだちっぽけな存在でしかない。とはいえ、この公園にこうして入る人間は極端に少ない。今シーズン今日まででもたった76組。そのほとんどが2人組というから、年間150人ほどしか入らない、と考えていいくらいだ。だからクマたちは人間に慣れていない。脅かしさえしなければ、襲ってこないと思っていい。とにかく、見通しの悪いブッシュを歩かないこと、たくさん音を出して私たちが来ていることをあらかじめ知らせること。クマと鉢合わせして驚かせないためにはそうするしかない。

見通しもきくので、少々歩きにくいが川沿いの泥地を進むことにした。ま、そのうちトレイルにもぶつかるだろう、程度に思っていた。何て言ったって川沿いにトレイルが走っていて、私たちはその川沿いを歩いているのだから。

だんだん泥の水分が多くなってきた。ヌチャッヌチャッといやな音がする。スリムス川の語源をやっさんが教えてくれた。昔、スリムという馬が泥に足を取られてそのまま沈んでいったらしい。スリムス川というのはその馬からきているのだ。おいおい、私たちは大丈夫なのかよ!と不安になってくる。

泥はいよいよ水分を増し、ついに湿地帯に入ってしまった。あたり一面、湿地に生える草が立ちはだかりどうにも動けなくなってしまう。少し小高くなった左手の森まで上がらないと進めそうにない。淳ちゃんがえーい!と半ばヤケクソ気味にガンガン前へ進んでいった。

  「浸水!しんすーーーい!」

5オクターブくらい高くなった声で速攻戻ってきた。どうやら、どっぷり沼地に入ってしまったようだ。全面的に信頼していたゴアテックスの登山靴も見るも無惨に浸水している。おまけに、靴が濡れるということはどれほど重要なことなのかやっさんに説教されてしまい、がっくり落ち込んでいる。湿気の多いところなら靴が乾かず歩けなくなるし、氷点下の場所なら凍傷の危険にもさらされるらしい。靴は大事なのだ。

実はアヤッペもよしやんも浸水していた。そして、浸水して意地になってしまった3人はあちこち歩き回り、ついに湿地帯を抜けるルートを探し当ててきたのだ。

湿地を抜けると、尖った石がゴツゴツ突き出る河原だった。きっと氷河に削られたのだろう。去年は濁流が流れていたのかもしれない。とにかくそこに腰を下ろし水を飲む。今回は水も貴重だ。自分で運べるだけだから、基本的に各自1リットルのみ。あとは清流を見つけて汲むしかない。舐めるように水筒から少しだけ飲んだ。

しばらく寝てしまったらしい。荷物も重いし(これでも一番軽くしてもらっているのだけれど)、ウロウロ歩き回ったせいで疲れていたんだろう。淳ちゃんとよしやんがトレイルを見つけてきてくれていた。すぐ山側の森の中にあったらしい。矢印だけ書かれた木製のポールがある。やっとトレイルに戻ったねー!と私たちはふたたび歩き始めた。時刻は15時を過ぎている。

またトレイルを見失った。突然道がなくなるのだ。どこで間違えたのか検討もつかない。とにかく分かれ道がある場所まで戻り、別の道を歩いてみる。また道が無くなると分かれ道まで戻る。そんなことを何度も繰り返した。トレイルは川沿いギリギリを走っているとは限らない。川沿いの道は単なる展望用だったりもするからだ。

そろそろ飲み水も無くなってきた。まだ汲めるような清流にはぶつかっていない。帰りの分を残すとなると、そろそ限界だ。このまま水が汲めなかったら引き返すしかない。地図上では3キロほど先に小さな湖がある。ガイドブックにはスタートから2キロ地点に湧き水があって、7.5キロ地点ではキャンプができると書いてあるがそんな場所はひとつもなかった。川筋はあるにはあったが、どれも泥流で飲料用には使えそうにない。

とにかく湖まで行ってみよう。そこまで行けそうになかったらもう引き返そう。そう決めて、私たちはまた歩き出した。クタクタなので、持ってきた甘ったるいお菓子もひときわおいしい。リュックのセッティングはイマイチ体に合っていないようで、肩に妖怪でも乗っているんじゃないかと思うほどずっしり重い。

しばらく歩くと涼しい風が前から吹いてきた。これは川が近いんじゃないかと期待する。サラサラと水の流れも聞こえてきた。川だ。どうか、透明な汲める水でありますように!少し早足になる。

川はわずか20センチほどの小さな流れだった。でも濁っていない。これなら飲み水にできる!と私たちはそれぞれの水筒に残った飲料水をひとつに集め、空になった水筒に川の水を汲んだ。これで、今ある水を全部飲んでも大丈夫だ。明日はこの水を沸かして飲んだらいい。湖までたどり着ければ料理に使う水も汲めるだろう。少し、元気になった私たちはまた歩き始めた。

ぽっかり開けた場所に出た。左手の丘にはテントの張りやすそうな草地が広がっている。ん?あれはもしかして湖??そんな程度の小さな沼がある。それでも水場のあるキャンプ地だ。よーし!今日はここで泊まろうー!と私たちは荷物を降ろした。時間は20時過ぎ。暗くなる一歩手前だった。






[今回使った足と宿]

▼公園内のバックカントリーキャンプ

Kluane National Park & Reserve
http://www.parkscanada.gc.ca/kluane

 
クルアニ国立公園
初登場、よしやんです。
ヘインズジャンクションから先のハイウエイ進行方向左側は国立公園のエリア内。
壮大な景色が続きます。

 
クルアニ国立公園 インフォメーションセンター
ちいさなインフォメーションセンター。
っていうか、よしやんのデカさも際だって
いますね。

 
クルアニ国立公園 レンジャー トレイル
レンジャーにトレイルの注意事項を聞いているところ。必要なことは漏らさず、余計なことは言わず、ってな感じでとてもシンプルに対応してくれました。

 
クルアニ国立公園
さ、行こかー!ってなところ。
アヤッペの右側にはベアコンテナがぶら下がっています。やっさんの車を置いているのは一応、パーキング、と言われたところ。ただの行き止まりみたいですけどね。

 
クルアニ国立公園
で、初めての川越え。全員で渡った場面は残念ながら必死で撮れませんでしたがこれはその後のちょっとちいさい川を越えているところ。痛いほど水が冷たいんです。

 
クルアニ国立公園
水はこんな感じで泥色をしています。濾過器を使えば飲めるそうですが、うーんちょっと遠慮したい気分。

 
クルアニ国立公園
川越えを無事終え、藪の中へ消えていく
私たち。大丈夫かー!

 
クルアニ国立公園
トレイルを見失って作戦会議中、
と言ったところでしょうか。

 
クルアニ国立公園
そうしてまた、歩き始めました。
足元はだんだんぬかるみ始めています。

 
クルアニ国立公園
左手に何があったのか覚えていないんですが…。私だけ淳ちゃんの呼びかけに応えて
いるようです。

 
クルアニ国立公園
またまた湿地へと歩き始めた私たち。
手元の杖は、この先の足場を確認する
ためにも活躍します。

 
クルアニ国立公園 クマ グリズリー 足跡
クマの足跡発見!これはたぶんグリズリー。デカイです。こんなヤツに顔を引っ掻かれたらひとたまりもありません。

 
クルアニ国立公園
で、いよいよ湿地に迷い込んでしまったところ。でもまだまだ元気です。

 
クルアニ国立公園
そろそろ引き返すことも考え始めたころ。
ものすごい景色の中にいるのですが気づいていません。この後写真が無いので、きっと撮る余裕が無くなっていたんだろうな…。




▼PART16 2004.09.05 泥味の水で生き延びる 〜クルアニ国立公園[2]
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