[10] パタゴニアトレッキング パイネ国立公園編
▼遊びかた
南緯約51度。チリ南部の港町、プエルト・ナタレスから約120キロ北に位置するパイネ国立公園Parque Nacional Torres del Paine。公園の中心に鎮座するパイネ連峰Macizo Paineをぐるり囲むように氷河や氷河湖が点在し美しい景観を紡ぎ出しています。ここでの楽しみ方はなんと言っても、トレッキング!プエルト・ナタレスから1日ツアーなどのバスも出ていますが、ぜひ1日だけでも歩いてみることをオススメします。と言っても、天気に大きく左右されるので、悪天候の場合は仕方がないのですが……。よく言われるトレッキングパターンは「サーキット」と「w(ダブリュー)」。パイネ連峰のまわりを約10日間かけてぐるり一周するか、見どころであるパイネ連峰のふところ3箇所へ入っていくパターンかのいずれかになるようです。なかなかパイネだけに時間は割けないでしょうが、できればサーキットをまわるのが本当にオススメです。ロンプラでは、一周するサーキットとして8日間(フランセス谷はサイドトリップ扱い、トーレスは別コース扱い)、wは囲み記事扱いで5日間、トーレス(三本塔)のルックアウトは日帰りコースで紹介されています。私たちはこれをすべて組み合わせて全部で11日間。早い人では7日間でさらに別の場所まで行っているので、その人のスキル次第かも。ロンプラでは他に、Guarderia Lago Greyから行くPingo&Zapata2つの氷河へのトレッキングやLaguna Verdeへ、Laguna AzulからLago Dicksonへ、Salto Grande&Cuernos Lookout(サーキットを歩いてしまうとパイネグランデ&クエルノスの遠望をしないままなのでこのルートも結構オススメです)へのトレッキングも紹介されています。
パーミット要(入場の際に申請するだけ)。入場料は10,000ペソ(約2,000円)。ちょっと高い。
私たちが参考にした本はロンプラのパタゴニア版。以降、ロンプラとご紹介するものはすべてこの本を指しています。
lonely planet 『Trekkinng in the PATAGONIAN ANDES』
・詳しい公園内部の地図はこちらで見ることができます
⇒
http://www.chiq1.com/a/map2.html
・チリ側パタゴニアの情報源
Chilean Patagonia's Official Website(
http://www.patagonia-chile.com/)
National Tourism Board(
http://www.sernatur.cl/)
Turism Promotion Corporation of Chile(
http://www.visit-chile.org/)
Corporacio'n Nacional Forestal(CONAF:国立公園を管理している森林局)(
http://www.conaf.cl/)
|
グレイ氷河 |
フランセス氷河 |
フランセス谷 |
トーレス |
いつもこんなに天気が いいのか確認中 |
※↑写真をクリックすると拡大します。
▼アクセス
・玄関口であるプエルト・ナタレスへはチリ側プンタ・アレーナスからかアルゼンチン側カラファテなどが一般的。私たちはウシュアイアから1日かけてやってきました。
・国立公園へのアクセス
私たちがスタート地点にしたGuarderia Laguna Amargaへはプエルト・ナタレスからバスが出ています(7時30分と14時がほとんど)。バスはこの先pudeto、Sede Administrativaと止まります。サーキットやトーレスのみを見に行くトレッキングならGuarderia Laguna Amargaが便利。Wを歩く人はpudetoまで行ってペオエ湖を渡る船に乗るのが多いようです。
[ペオエ湖を走るカタマランHielos Patagonicos・2005シーズンの時間]
2004.9 | プデト発12:00 | レフヒオ・ペオエ発12:30 |
2004.10 | プデト発12:00 | レフヒオ・ペオエ発12:30 |
2004.11 | プデト発12:00,18:00 | レフヒオ・ペオエ発12:30,18:30 |
2004.12.01-2005.03.15 | プデト発9:30,12:00,18:00 | レフヒオ・ペオエ発10:00,12:30,18:30 |
2004.12.25と2005.01.05はそれぞれ朝イチの便が休止 |
2005.03.16-30 | プデト発12:00,18:00 | レフヒオ・ペオエ発12:30,18:30 |
2005.04 | プデト発12:00 | レフヒオ・ペオエ発12:30 |
片道10,000ペソ・往復18,000ペソ。
荷物はひとりリュックひとつまで(50キロを越える荷物は4,000ペソ追加)。
乗車時間は約30分。
こちら⇒
「旅の情報>移動手段>パタゴニアからスタート!南米編」
にもバスの情報をアップしてあるので見てみてくださいね。
|
ゲート前でこの景色。 大興奮でしょ |
カタマラン |
※↑写真をクリックすると拡大します。
▼キャンプ情報
・私たちが利用したのはCamping Seron、Albergue y Camping Dickson、Camping Los Perros、Campament Paso、Albergue y Campamento Gray、Refugio y Area de Acampar Paine Grande、Campamento Britanico、Hosteri'a Las Torres、Campamento Torres。サーキットを歩く人でも数日に1回シャワーを浴びられる恵まれたパイネ。最後まで気持ちよく歩き続けることができます。レンタル、食事の提供も充実しているので、うまく組み合わせればテントも食事も持たずに歩くこともできます。ただしシーズン中は混み合うこと必至。レフヒオ、テントレンタル、食事などをオーダーするなら予約した方が安心です。2日目のAlbergue y Camping Dicksonは気持ちが良い場所。2日目は距離が長いですができるだけキャンプ場に早く着くことをオススメします。そしてグレイ氷河を見下ろす絶好ポイントが近くにあるCampament Paso。ここはスペースがあまり無いので早くついた方がベター。荷物をまず置いたあと絶景ポイントへあちこち出かけましょう。
・レフヒオの予約はこちらからできるそうです。
Andescape(
http://www.andescapetour.com/)、Hosteria las Torres (
http://www.lastorres.com)
公園内の他の有料キャンプ場も一律ひとり3,500ペソ。ただしペオエ湖脇にあるCampingPeoe'のみ4,000ペソだそうです。ここから眺めるクエルノスはさぞかし美しいだろうなあと思いました。
私たちが泊まったキャンプ場の情報は
こちら⇒
「旅の情報>泊まった宿>パタゴニアからスタート!南米編」
に詳しくキャンプ場の情報をアップしてあるので見てみてくださいね。
|
必要物資は馬で |
※↑写真をクリックすると拡大します。
▼アクティビティ情報
・ロンプラで紹介されていたモデルコースはこんな感じです。
(1)サーキットPaine Cirucuit
パイネ連峰をぐるりとまわるもの。ここではトーレスが入っていません。
1日目 Guarderia Laguna Amarga → Camping Seron(10キロ、4-5.25時間)
2日目 Camping Seron → Albergue y Camping Dickson(19キロ、4.25-5.5時間)
3日目 Albergue y Camping Dickson → Camping Los Perros(9キロ、3.25-4.25時間)
4日目 Camping Los Perros → Campament Paso(12キロ、3.75-5.5時間)
5日目 Campamento Paso → Albergue y Campamento Gray(10キロ、2.75-4時間)
6日目 Albergue y Campamento Gray → Refugio y Area de Acampar Paine Grande(11キロ、3-4時間)
7日目 Refugio y Area de Acampar Paine Grande → Albergue Los Cuernos(13キロ、3.5-4.5時間)
※サイドトリップとしてフランセス谷Valle del France's(12キロ、3-4時間)を追加
8日目Albergue Los Cuernos → Hosteri'a Las Torres(11キロ、2.75-4時間)
(2)W(ダブリュー)
一番人気のコース。よくよく見るとかなりハードな行程。
1日目 PuertoNatales → Refugio y Area de Acampar Paine Grande → Albergue y Campamento Gray(11キロ)
2日目 Albergue y Campamento Gray → Refugio y Area de Acampar Paine Grande(少し先のグレイ氷河展望ポイントまで歩くのでトータル13キロ)(できればCampamentoItalianoまで行った方が良いと書かれている)
3日目 Refugio y Area de Acampar Paine Grande → Campamento Burita'nico → Albergue Los Cuernos(25キロ)
4日目 Albergue Los Cuernos → Albergue El Chileno(23キロ)
5日目 Albergue El Chileno → Torres del Paine Lookout → Hosteri'a Las Torres → PuertoNatales(9キロ)
・私たちは上記の2本を組み合わせてすべてまわるコースをとりました。
1日目 プエルト・ナタレスからGuarderia Laguna Amarga→Camping Seron
2日目 Camping Seron→Albergue y Camping Dickson
3日目 Albergue y Camping Dickson→Camping Los Perros
4日目 Camping Los Perros→Campament Paso
5日目 Campamento Paso→Albergue y Campamento Gray
6日目 Albergue y Campamento Gray→Refugio y Area de Acampar Paine Grande
7日目 Refugio y Area de Acampar Paine Grande→Campamento Burita'nico
8日目 Campamento Burita'nico→Hosteri'a Las Torres
9日目 Hosteri'a Las Torres→ Torres del Paine Lookout
10日目 Torres del Paine Lookout→Hosteri'a Las Torres
11日目Hosteri'a Las TorresかSaltoGrande&Cuernos Lookoutを歩いてプエルト・ナタレスへ
・時間があればさらに大回りのサーキットがオススメ。
Laguna AzulまでGuarderia Laguna Amargaから約20キロ。湖北東にCaban~as y Camping Laguna Azulがあり(有料)。そこから約4時間でLago Paineの東端にあるRefugio Lago Paineに。そのまま湖の北側を歩き3.5時間で分岐点。2時間北上するとGlaciarDicksonのミラドール(LagoQuemado付近でキャンプができるという噂)、1時間西へ向かうとLagoDicksonに。通常のサーキットの2泊目の宿Alberugue y Camping Dicksonまでは船が走っているとの情報。GlaciarDicksonを近くで見れるというのが一番のオススメポイントです。
・私たちが利用したアイスハイク
BIG FOOTというアウトドア会社を利用。クライミングの講習やシーカヤックでのツアーなど
パイネ近辺でいろいろなアクティビティを手がけています。ひとり100USドル(60,000ペソ)でした。プエルト・ナタレスとグレイ湖畔(Albergue y Campamento Gray)にオフィスがあります。
BIG FOOT
http://www.bigfootpatagonia.com/
・本には載っていなかったけど評判のトレッキングルート
歩いてきた人から聞いた話ですがなかなか良さそうなルートです。ParqueNacionalBernardoO'Higginsからパイネ側に北上するイメージです。私たちが買った「赤い地図」にも載っていました。興味のある方は調べてみてください。ルートは、
1.プエルト・ナタレスからUltima Esperanza湾を通る船に乗り湾の北端HosteriayCamping Glaciar Balmacedaで降ろしてもらう。
2.LagoBrushまでRi'oSerranoの東岸を北上する。そこまで約5時間。湖脇でキャンプ可能。
3.翌日RioCanoaを渡り(腰ぐらいまで深さがある川)Lago del Jote(ここの北端にもキャンプ地あり)を通り、Ri'oSerranoとぶつかるまで北上。合流地点はSalto Ri'oSerranoのあたり。
合流地点でもキャンプ可能なのでここで帰路の船を待機。Ri'oSerranoを下るゾディアックを予約しておけばそのまま約3時間ほどでスタート地点まで帰れる。船代は合計で1万円程度。
Ultima Esperanza湾を渡る船
Turismo 21de Mayo
http://www.chileaustral.com/
ゾディアックを運行している会社
Onas Aventura
http://www.onaspatagonia.com/
|
アイスハイク |
浮いているようですな |
素晴らしかった |
ゾディアック |
※↑写真をクリックすると拡大します。
▼持っていくと便利なもの
・買った方がいいもの
地図(3500ペソ程度だったと思います:土産店などでも購入可能。私たちは赤い表紙の地図を買いましたが、青い表紙のものでたくさん見どころの写真を載せたものがgood。探してみてください)、生分解できる洗剤(川を汚さないために!洗剤不要になればもっといい)
|
これもいいけど |
チロエだがパタゴニア 全部が載っていて便利。 チリ側で買える地図 |
公園でもらえる地図。 使える |
※↑写真をクリックすると拡大します。
・あった方が便利なもの、楽しいもの
ワイン(チリのワインはおいしいけれど少し高め。ボトルで1500ペソ程度から。1L紙パック入り[120というやつがまあまあかな]が安くてオススメ。長期間のトレッキングで少しでも荷物を減らしたいところですが、私たちは持っていきました。ひとり1日一口!)、シャワー用のドライタオル(普段のトレッキングでは必要ないですがパイネはシャワーを浴びられるので)
|
100円以下 |
※↑写真をクリックすると拡大します。
・私たちが他に持っていったもの
雨具(完全防水。上はゴアテックス使用、下はそれに近い素材)上下、テント(Eureka!の Backcountry:約2キロ)、シュラフ(日本の3シーズン用)、シュラフカバー(透湿性が高いタイプのもの)、マット(空気を入れるタイプのもの。フルサイズ)、キャンプストーブ(MSR WisperLiteInternational)、食器類(鍋1.5リットルひとつ、アルミ鍋セット[皿として使用各1]、スプーン・フォーク各2、コップ[日本からステンレスタイプのものを持参:各1])、ナイフ(VictorinoxCampingタイプ各自)、エマージェンシー・シート、エマージェンシー・ホイッスル、方位磁石、トイレセット(ジップロックに紙とビニール袋、ライター)、懐中電灯(マグライト)、ダックテープ(ガムテープ:靴擦れにも使えます)、ザックカバー、泥よけスパッツ、水筒、防寒着(厚手のインナー、インナータイツ、ダウンジャケット、ダウン状パンツ、手袋、ニットキャップ)、着替え(靴下、Tシャツ)、軍手(Ferreteriaで3ペソぐらい)、手ぬぐい、洗面道具、ビニール袋、日記、ボールペン、常備薬、カメラ用電池のスペア(単3電池各4本)、予備のコンパクトフラッシュ
★ガソリンについて……私たちが持っているのはMSR650mlのタンク。だいたい満タンで3日間くらい(毎日朝1リットルのお湯、夜1.5リットル分のお湯+パスタ茹で用に3分使用)持ちます。ガソリンスタンドはホントどこの町でもありますし、ホワイトガソリンもどこでも売っています。スペアのガソリンの持ち運びについては諸説あるのでここでは触れません。
|
トイレのあと始末がひどかった例。 どうかこんなことが無いように 紙は持って帰りましょうね |
※↑写真をクリックすると拡大します。
・私たちが持っていった食料(10泊11日分。今回は予備分はなし。延長が発生したら購入予定でした)
朝食:オートミール10食分、粉ミルク(5リットル分)、砂糖、インスタントコーヒー
昼食:クラッカーのSalvadoタイプ。このクラッカーにドゥルセ・デ・レチェをかけて食べます。だいたい1本260gで2食分。今回は10食分なので5本+夕食用に1本。最初の数日用にゆで卵各3つ
夕食:パスタ(Cabello de Angelカベジョ・デ・アンヘル)を、ひとり1食100グラム。今回は10食分なので8食分のパスタ1.6キロにパスタソース(インスタントのスープの素:8袋)、サンチィアゴで買ったインスタントのリゾット2食分(4袋)、サラミ1本、カップスープの素8袋、インスタントみそ汁の素2袋、クラッシュガーリック、粉チーズ
おやつ:チョコレート2枚(意外に高い)、クッキー4本(3日で1本程度のイメージ)、シリアルバー3本(アメリカ、カナダのものよりはずいぶん軽い)、ドライフルーツ(桃、パイン、プルーン)、バナナチップス、ドゥルセ・デ・レチェ1本、キャンディーお徳用1袋(100個入り:450グラム
今回は長期間になるので1日1錠×10日分のビタミン剤も持っていきました。
|
厳選したごはん |
おやつ通称やつお |
※↑写真をクリックすると拡大します。
・現地で買える持っていくと便利な食材(チリ編)
オートミールAvena:調理不要Instantaneaタイプのもの。これにシリアルミックス(グラノーラにナッツなどを混ぜたもの)レーズンも混ぜます。ひとり1日3つかみ程度食べます。アルゼンチン側より少し高めの印象。商品のバリエーションも少なめ。
粉ミルク:ちょっと高めですがネスレのNidoを買った方が結局お得かも。他の安いメーカー品だと味が薄くて結局たくさん必要になったりします。だいたいひとり1日250ml分くらい必要。
砂糖:最初に1キロ購入。普段はまったく砂糖を取らない私たちですが、トレッキング中は朝食用に使います。1キロで2人分約4ヶ月もちました。
クラッカー:クラッカーGalletita(Galleta)はいろんな種類が売っています。私たちはSalvadoタイプ(もみ殻という意味。日本語で言うと全粒粉タイプ?)、ARCOR社のHOGREN~AS SALVADOというのがお気に入りでしたが、プエルト・ナタレスでは見つけることができず。よく似たタイプのものを探して買いました。
ドゥルセ・デ・レチェDulce de Leche:アルゼンチン、チリでよく食べられている練乳(チリではマンハールManjarと呼ぶこともあります)。めちゃ甘なので非常食としても。私たちは昼食にクラッカーにつけて食べていました。だいたいポット型の容器に入っていて使いにくいので、私たちは最初に買ったチューブタイプに詰め替えて繰り返し使用。
パスタpasta:カナダでも使ったエンジェルヘアーを採用。スペイン語でCabello de Angelカベショ・デ・アンヘルです。これは3分でゆであがるタイプ。お世辞にも美味しいとは言い難いけれどガソリンを節約できて、すぐに茹であがるのが魅力。チリでは短く砕いたものが袋に入って売っています。
パスタソースPolvo de Sopa:チリではマギー社製品が圧倒的シェア。いろいろな種類の粉タイプスープの素があります。オススメはクレマ・デ・トマテCrema de Tomate。これを使えばほとんどトマトソースです(プエルト・ナタレスでは見つからなかった)。本当は水から煮立てないといけませんがパスタを茹でた茹で汁に入れるだけでOKです。ダマに要注意。他にはポショPollo(鳥)やチョクロChoclo(とうもろこし)などクリームタイプもあり。
サラミsalami:スライスしてビニールパック詰めされたのも売っていますが、手が汚れたりめんどうくさしゴミが出るので、カラカラに乾いたタイプのサラミが良いのですが、これもプエルト・ナタレスでは見つけられず。
ドライフルーツFuruta Seca:だいたいどこの店にも置いてあります。よく見るのはモモDurazno、干しぶどうPasa、干しパインPin~aなど。少し割高ですが便利な品。ナッツ類も高いけれど手に入ります。アーモンドAlmendraやクルミNuez、ピーナッツMani'などなど。
※お買い物はSupermercadoはManuel Bulnes通りに「Mix」、Esmeralda通りに「Magno」、Baquedano通りに「Don Bosco」などがあります。Magnoが一番安いですがMixは外国人向け。肉屋は午前で閉まってしまいます。Baquedano通りにはドライフルーツ専門店もあり。バナナチップスやナッツ、ドライフルーツが手に入ります。小分け用に使うビニール袋は手に入りにくいので、サンティアゴ、プンタ・アレーナス、ウシュアイアなどのスーパーにある野菜売り場でゲットしておくと便利です。
|
オートミール |
粉ミルクも混ぜる |
ガジェータ |
ドゥルセ・デ・レチェ |
まずそうだが かなりおいしい |
チリ側での典型的な 光景 |
チリのパンはこの形。 アルゼンチンでは フランスパン型 |
※↑写真をクリックすると拡大します。
▼私たちの日程
2005.01.31 7時過ぎにバスが宿の前に来る。何カ所かピックアップしたあと公園入口には10時過ぎ着。遠くに見えていたTorresがLaguna Amargaではバッチリ湖面に映る。Guarderia Laguna Amargaでエントランスフィーを払いスタート。Torresの姿はまだバッチリ見える。Ri'oPaine沿いをしばらく進むとデイジー畑が。キャンプ場着は16時30分。疲れたので19時に就寝。(22度/晴/10キロ)
2005.02.01 今日は19キロの移動なので7時30分出発。約2時間でLagoPaineを見下ろす丘の上に立つ。遠くに見える氷河を抱いた山々が美しい。さらに2時間進むと無料キャンプ場であるCampamento Coiron。1日目にここまで歩く人もいるという。ここで昼食。しばらく先へ進むと右手に真っ白な氷河が現れる。歩き進むにつれてどんどん大きくなる。15時30分。ディクソン氷河目の前のCamping Dickson着。さすがにクタクタ。夜強風が吹き荒れる。(朝5度/晴/19キロ)
2005.02.02 9時発。ディクソン氷河を何度も振り返りながら、昨日下りた坂を再び登る。丘の上から右手Los Perros氷河に向かって森の中を進む。今日も快晴。14時吊り橋着。渡りきりモレーンを上がるとLos Perros氷河正面に出る。ものすごい風。しばらく氷河を眺めた後湖畔に下りる。Camping Los Perros着は15時30分。さすがに疲れが溜まり足の裏や肩が痛む。(19度/晴/9キロ)
2005.02.03 最大の山場峠越えの日。8時30分発。朝から小雨。1.5時間ほどで森林限界。氷河が左右にせまる。峠は12時前に通過。雨はつらかったが勾配はさほどきつくなかった。峠を越えるとぼんやりグレイ氷河が見える。晴れていたらと思うが強風と雨で早々に下り始める。下りはツルツル滑る坂を2時間。登りよりきつい。足がガクガクになったところで滝が現れる。その向こうにはグレイ氷河。いつの間にか空は快晴。刻々と変わる雲の影が氷河に落ちるさまを1.5時間ほど眺める。17時3Campament Paso着。滝で遊びすぎてサイトは蚊の多い川沿いしか残っていなかった。テントを張ったあと、また別のミラドールで1.5時間ほど氷河を眺める。(15度/雨のち晴/12キロ)
2005.02.04 昨日の反省から早めにキャンプ場へ着こうと7時発。小雨がふる。深い沢を2つ越え次のキャンプ場であるGuardasまで3.5時間。どんどんグレイ氷河が近づいてくる。Campamento Grayには13時着。久しぶりにシャワーを浴びて洗濯もする。お茶をしようとしたら「グレイ氷河のアイスハイクに行こうぜ」ということになり急遽参加。16時スタート。20時帰着。ただただ氷河の世界に圧倒される。(17度/雨のち晴/10キロ)
2005.02.05 さすがに昨日の疲れがとれず遅めの9時スタート。グレイ氷河とはお別れ。Wのコースに入るので軽装の人も現れる。グレイ湖に浮かぶ青い氷山を見納めに谷の間を進む。コバルトブルーのペオエ湖が現れる。Refugio y Area de Acampar Paine Grandeには15時着。テントの窓からはパイネグランデとクエルノスが見える。カタマラン乗り場を見下ろす丘に登り景色を楽しむ。(18度/晴/11キロ)
2005.02.06 6時30分パイネグランデが真っ赤に。突風でテントをたたんでいる時ポールが折れる。気を取り直して8時スタート。LagoSkottsbergの横を歩いている時強風に襲われる。湖の水がビシャビシャかかるほど。Ri'oFrancesにかかる吊り橋に差しかかると、目の前にフランセス氷河が広がる。写真を撮ったりゆっくり過ごしてItarianoには12時着。そこからフランセス谷へと分け入る。フランセス氷河にも大接近。崩落音も間近に聞こえる。3時間ほどでフランセス谷の奥が見える。Campamento Britanicoには15時過ぎ着。テントを張りそこからさらに30分ほど歩いたミラドールへ向かう。私たちの時は途中落石のため通行止めになっていた。ミラドールでフランセス谷の醍醐味を満喫。18時テントに戻って夕食をとるがもう一度ミラドールへ。20時前の日没までミラドールで過ごす。(22度/晴/13キロ)
2005.02.07 日の出前に起き朝食セットを持って昨日のミラドールへ向かう。朝焼けの中オートミールを食べ8時15分出発。行けるところまで進もうということになり当初予定していたAlbergue Los Cuernosより先へ進むことにする。10時30分Itariano着。Albergue Los Cuernosには13時過ぎ着。やはり行けそうだったので11キロ先のHosteri'a Las Torresを目指すことに。19時着。最後の2時間ほどはクタクタだった。(28度/晴/22キロ)
2005.02.08 淳ちゃんの誕生日。6時30分テントから見えるTorresが真っ赤に染まる。8時スタート。いきなりだらだらと登りが続き暑さも加わってかなりバテる。Chilenoで休憩を取り11時30分にCampament Torres着。ここからTorresまで約40分。憧れのTorresの完璧な姿に涙。3時間ほど過ごす。(30度/晴/10キロ)
2005.02.09 朝4時起床。暗闇の中朝食を食べていると雨。しばらくすると止んだようなのでTorresの朝焼けを見に出かける。6時30分何とか2本焼けてくれた。8時過ぎまで最後のTorresを楽しみ下山。テントに戻るととたんに力が抜けCampamentoJaponesに行く予定だったのに爆睡してしまう。12時に慌てて目を覚まし、13時下山。15時30分Hosteri'a Las Torres着。(21度/晴/10キロ)
2005.02.10 パイネグランデとクエルノスの遠景を見るためにバスに乗ってSalto Grandeへ。クエルノスを眺めるトレイルを散策したあと14時バス乗車。プエルト・ナタレスに戻る。
▼トレッキングについての覚え書き
良くできたトレイルなので心配ごとはほとんどなし。楽しく歩けます。
水:煮沸なしでそのまま飲めます。驚き。川によって味が違うのでおもしろいです。
リバークロッシング:基本的に橋がかかっていますが、好天が続いて川が増水した時だけ靴を脱いで川を渡らなければいけない箇所がいくつかあります。
虫:CampamentoPasoの川沿いに蚊がいた程度。ほとんどいません。
その他:
サーキット逆回りいい、という意見を聞いたりもしますが、私たちは断然順ルートで回ることをオススメします。グレイ氷河の登場感が素晴らしいので。
※↑写真をクリックすると拡大します。
▼追加情報
・アウトドアグッズを買い足すなら
山道具店はManuel Bulnes通りの西端に1軒。品揃えはけっこう充実しています(カラファテ、ウシュアイアと比べて)。銀行ATMも近くにあります。
・ちなみによく使うアウトドア・スペイン語は、
こちら⇒
「旅の情報>大自然へ>パタゴニアトレッキング・ウシュアイア編」
に詳しくアップしてありますので見てみてくださいね。
・プエルト・ナタレスの宿
民宿タイプの宿がシーズン中はたくさん営業しているので泊まりっぱぐれることはないはず。バス停に客引きに来ている宿でもまったく問題なしです。3,000ペソあたりがボトムだと思います。ただし泥棒宿(チラの家というところらしい)や火災宿(イスラエル人宿だったという噂)などもあるそうなので自分の目でしっかり確認を。貴重品はトレッキング中も持ち歩いた方が無難です。
私たちが泊まった宿について詳しくは
こちら⇒
「旅の情報>泊まった宿>パタゴニアからスタート!南米編」
にもアップしてあるので見てみてくださいね。
・インターネットは
Baquedano通りにネットカフェが数軒あります。ラップトップがつなげるよう準備してある店もありました。1時間1,000ペソ程度。Manuel Bulnes通りにも数軒あります(最安は1時間600ペソ)。
・おいしかったレストラン「La Picada de Carlitos」
Blanco EncatadaとEsmeralda通りがクロスする辺りにあります。日替わり定食が2500ペソ(スープにメインプレート&パン)、ロモのステーキは4000ペソ、パパスフリータス800ペソ。
朝8時30分から深夜2時30分までやっているのもラクチンでいいです。
|
さすがにくたびれる |
※↑写真をクリックすると拡大します。
※私たちの詳しい旅の様子は
「旅の日記>PART27 サーキットに挑戦!前半戦 〜チリ・パイネ国立公園その1」
「旅の日記>PART28 サーキット126.1キロ完歩! 〜チリ・パイネ国立公園その2」
でも見ることができます。
写真はこちらから見ることができます。
「旅の写真>PART27 チリ パイネ国立公園その1 グレイ氷河アイスハイク」
「旅の写真>PART28 チリ パイネ国立公園その2 フランセス谷、ラス・トーレス」