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いよいよグレイ湖ともお別れです。青い氷の固まりが湖の端っこにたまっています。ここから進路を左にとり、ペオエ湖畔へ向かいます。
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グレイ湖とは対照的にエメラルド色をしたペオエ湖。バス発着場とを結ぶカタマランが運行されているので日帰りの観光客も多い場所です。後ろにはクエルノス・デル・パイネ。絵のような光景ですね。キャンプ場近くのミラドールから。
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アカンパール・パイネ・グランデに張った私たちのテント。手前でピンクに染まっている山がパイネ・グランデです。この奥にあるクエルノス・デル・パイネとセットでテントの中から見ることができます。
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パイネ・グランデのふもとをまわりこむようにフランセス谷へ向かうところ。
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そしてあらわれたフランセス氷河。荘厳。山の南側斜面をすべて使ったようなダイナミックな氷河です。
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その頂にあるのがアイス・キャップ(氷帽)という現象。超強風の中にある水蒸気が直接山の岩々を凍らせることできる光景のようで亜極地の高山によく見られるそうです。パイネとは地元Tehuelche族(彼らを含めパタゴニアの先住民達はスペイン人の入植からわずか100年ほどで絶えてしまったらしい)の言葉で「青い」という意味からきている(正確にはピエ・ネエと発音するようですが)という説もあるそうですが、なるほど、青い山です。氷河の青とはまたちょっと違った爽やかな青をしています。
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ずいぶん登ってきました。私の後方にはクエルノス・デル・パイネが控えています。これがちょうど谷東側にあたります。いい天気です。
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イタリアーノにテントを張って日帰りしていた「のっぽ」さんと再会。彼は最初にトーレスを見てからサーキットに入ったのでここでお別れ。記念にフランセス氷河をバックに写真を撮りました。いつもはフェルトでできたチューリップ帽を被っていたのでのっぽさんだったのですが、帽子をとると別人に変身。
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河原に出たところです。クエルノス・デル・パイネに見下ろされているよう。この辺りは基本的に花崗岩でできた山々なのですが、クエルノス・デル・パイネのてっぺんにある黒い部分(チョコレートをかけたようですね)はさらに古い世代の頁岩(泥板岩)というのだそう。
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ミラドールにてお昼寝中。ちょうどフランセス谷北側、行き止まりの部分にあたる場所です。右手奥にはカベサ・デル・インディオも写っています。ホント、気持ちいい場所でした。
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そのミラドールの石の上に座るとこんな景色。ちょうど西側を望むことになります。こうやって三方を山々に囲まれたフランセス谷の魅力、私たちもそこに立ってみて初めてわかりました。
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8日目。本当なら石の上をひょいひょい渡るだけですみそうな箇所なのですが、川が増水して靴を脱がずには渡れませんでした。これは雨が降ったのでなく、おそらく天気が良すぎて氷河がたくさん溶けてしまったため。水が3秒で頭までキンキン痛くなるほど冷たいです。渡りきったあとはしばらく動けません。
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20キロは歩いただろうか、という場所。すでに気が遠くなっている感じ。オステリア・ラス・トーレスって見えてからも長いんですよ。つらかった。
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そして、淳ちゃんの誕生日を迎えた朝。美しい朝焼けに出会いました。奥に染まっているのがトーレス。手前の雪を被っている山はPaine Chico(パイネ・チコ)と言います。
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そしていよいよ9日目。トーレスのふもとまで向かいます。だらだらと長い坂を登り、アスセンシオ谷を見渡すポイントまで上がってきたところ。この谷の左側斜面を進みます。2色に見える屏風状の山の左にトーレスが隠れています。
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そしてついにたどり着いたトーレス!!本で見たとおりの景色です。
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トーレスに見とれる淳ちゃん。このトーレス、個性が強すぎて、あまり写真にバリエーションを持たせられないのが難点と言えば難点。左右の斜面はいまだに大きな落石がひんぱんにおこっているのであまり近づくこともできません。
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満足して下山するところ。トーレスの手前はこんな険しい岩場なんです。しかもこの石デカっ!右に移っている私はちんちくりんですね。
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最終イベント、トーレスの朝焼け。何とか右2本、焼けてくれました。美しい。
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朝焼けが終わって、トーレスが白く光り出してもなかなか離れることができませんでした。
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10日間のトレッキングは終わりましたが、出発前にケンくんがアドバイスしてくれたように、パイネの峰々を遠望するため、もう1泊することにしました。後半戦でパスタとスープをケチって使ってなんとかもう1食分ひねり出すことができたので、食料はやっぱり無補給のまま。絵はがきやガイドブックなどパイネ国立公園を象徴的に1枚現す時にはこの方角から撮っているようですね。さらに近づくミラドールもありましたが私たちは途中で引き返し、湖とセットになるポイントでゆっくり最後のパイネ連峰を楽しみました。
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