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旅の写真
日記で紹介した以外に撮りためた写真の数々。
▼PART27 チリ パイネ国立公園その1 グレイ氷河アイスハイク
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いよいよスタートです。パイネ川を渡るところ。バンが一台ギリギリで通れる幅です。遠くには3本塔のうち右2本の姿。これだけでも興奮しちゃいますよね。「10日後に必ず戻ってくるから待っててや!」と誓っています。好天が続いて雪解けが激しかったせいか、戻ってきた時には川の水位が限界近くまであがっていました。辺りは水びたし。よっぽど天気がよかったんでしょうね。感謝!
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1日目の後半と2日目の前半はデイジー畑が続きます。淳ちゃんは花粉が合わないらしく、ずっとくしゃみをして鼻をぐずぐず。それでもこののどかな風景は穏やかでいいものでした。これは2日目の朝の様子。
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パイネ湖眺望ポイントにやってきました。この公園のトレイルの多くは、岩登りをするロッククライマーたちの踏みあとから始まっている、という話をきいたことがあります。が、かなり見どころを計算して作ってくれているような気もします。たまに「ここは登らなくてもええやろー!」という場所まで登りが入ったりすると、だいたいミラドール(展望台)だったりするのです。「日本の展望台とはえらい違いや!」とは淳ちゃんの感想。ミラドール、とあるところにはほとんど立ち寄った私たちでした。これからこの先の山々に向かって歩きます。気が遠くなりそう。
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2日目のキャンピング・ディクソンの様子。たぶん後方にそびえるのはCabeza del Indio(カベサ・デル・インディオ:インディオの頭)という山。反対から見ると人の横顔のように見えます。この反対側はディクソン湖。そしてディクソン氷河が控えています。昨日のセロンと言い今日のディクソンといい芝生が気持ちいい場所なので、キャンプ場に着くなりみんなハダシになってウロウロしています。
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そのディクソン氷河の雄姿。中央にそびえるお城のような塔を回り込むように左右から氷河が落ちています。私の中でかなりお気に入りの氷河のひとつ。
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3日目に入りました。ディクソンを出てすぐちょっとした登りがあります。登り切るとそこはミラドール。背後にはディクソン氷河、前方にはこれから向かうペロス氷河の姿があります。谷底に流れるのはペロス川。
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いよいよペロス氷河が近くなってきました。森を抜けたところでペロス川を渡ります。ここに吊り橋が登場。これけっこう揺れて恐いんです。ヒマラヤではこんな橋が多いそうです。ヒマラヤで4週間トレッキングをしたことがあるピーターが教えてくれました。
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ずいぶん登らせるんやなーと思っていたら、ペロス氷河の眺望ポイントにやってきました。ここがものすごい強風!私は立っていられなかったので座っています。風で髪もぐしゃぐしゃ……。無数に浮かぶ青い氷は何度見ても好きな光景。
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いよいよ4日目峠越えの日。朝から雨です。たくさんのトレッカーの足でグチャグチャになった泥地帯を抜け、森林限界をめざして歩きます。前方の真ん中にへこんだところがちょうど峠。標高約1,200メートル。
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森林限界を超えると左右に氷河が現れます。風も強くなってきます。時おり突風が吹くので注意が必要。とにかく峠越えはビビらずゆっくり、それでも休みすぎずに登り続けると良いみたい、というのがウシュアイアからの経験で感じたこと。一歩一歩踏み出し続ければ、気がついた時にはけっこう進んでいたりするものなんですね、驚きました。
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じゃーん!グレイ氷河です。氷河を上から見るなんてこと、なかなか無いですね。これだけでもサーキットに来た価値が十分ありました。これはカンパメント・パソのすぐ手前の滝から。峠越えの時にイマイチ眺望が悪かったので、もう感激です。
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これは夕方キャンプ場近くのミラドールへ行った時のもの。壮大です。この氷なんてずっと無くならないんじゃないか、と思っちゃいます。でもこの氷がすごい勢いで溶けている、という事実を聞くとまた恐ろしくなります。
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5日目。朝のグレイ氷河。淳ちゃんはこの青がとても好きなんだそうです。奥の山からは別の氷河がグレイ氷河に流れ込んでいます。そんな広大なグレイ氷河もパタゴニア氷床のちょっとした枝でしかないなんて……。ちょっと想像の範囲を超えているデカさ。
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最初の深い沢。Catedral(カテドラル山)かな?の姿が奥に見えます。もう一度トレイルに戻るには20段以上あるハシゴを登らないといけません。
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この日は始終グレイ氷河が見えたり見えなかったり。ギリギリの場所を歩きます。アップダウンもけっこうあります。
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そうしてたどり着いた氷河の先っちょ。これはその一部分。奥にある小山は実は小さな島で、その向こうにもごっつい氷河が流れ落ちています。幅は約4キロほどあるでしょうか。
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「支払いは後にして行くで!」と始まったアイスハイク。ゾディアックに乗り込みます。手を引いてくれているのがガイドのマット。奥に控えるのはキャプテン。このキャプテン、かなりのお調子者で、わざと旋回して水はかけるわ、急ブレーキで船を止めるわで、楽しませてもらいました。でも、どんな小さな氷の固まりでも必ず避けて運転しているのはさすが。氷山の一角、ってやつでしょうか。
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氷の上に降り立ちました。まずは12本ヅメのアイゼンを付けてもらって、歩き方、ピッケルの使い方などのプチ講習から入ります。右はガイドのエヴァン。普段大人数のツアーの時は滑落防止のために、参加メンバー全員、必ず手を繋いで歩くらしいのですが(ペリト・モレノなどではロープで繋いでいるところもある)今回プライベートツアーだったので、かなり自由な気分。もちろんコワイので勝手な行動はできませんでしたが、この素晴らしいチャンスにホント感謝。
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クレバスをまたいでいます。これが見た目以上にコワイ!クレバスの渡り方、なんて講習をした後なのでなおさらコワイ!これは貴重な経験です。この写真はマットが撮影。「ん?マット写真うまいなあ」なんて撮ってもらった写真を見ながら淳ちゃんが言うと「オレ、ナショナル・ジオグラフィックに写真が載ったこともあるんだよ」なーんてあっさり言われてしまいました。そりゃウマイはず!ってことで、信頼して撮影をお願い。これまたマットも良い場所があると「撮ったろか?」と、気持ちよく写真を撮ってくれる良いヤツなのです。
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これまたマットオススメポイント。氷の割れ目に挟まれてみました。
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氷河ハイクで一番見たかったもの。それは氷河が溶けた水でできた、青い水たまりでした。ところがここではそんなものどこにでもある!というくらい青い水だらけ。クレバスの上に溜まった青い水を汲んで飲ませてくれるサービスまで。「うっまっ!」とゴキゲンになった淳ちゃんはお代わりをしようと、自分で汲みに青い川まで。とたんに2人のガイドにつかまれてしまいました。2人の隠れた慌てぶりがおもしろかったので一枚パチリ。
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それにしても氷河の上に川が流れているとは思いませんでした。滝まであるんです。夢のような光景。
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青に浮かんでいるかのような私たち。私たちの足元は氷になっています。実は先日この場所で、ディスカバリー・チャンネルの撮影があったそう。こんな氷河の中ですが生き物がいるらしく(Dragon de Patagoniaというらしい。日本で言う氷河虫かな)その撮影のため、撮影スタッフが50メートルの深さまでダイビングしたとのこと。何もかもが信じられない世界。
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氷河はあっという間にその形を変えてしまうそう。先に見える氷のアーチも数週間前まではアーチではなかったみたいです。彼らは、ヒマさえあると氷河を探検しているみたい。先週はこの下に降りたんだ、というような話をいくつも聞きました。
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ついつい寝ころびたくなってしまったので2人でゴロリ。地球の鼓動が伝わるでしょうか。
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滝壺や割れ目など、もうオシッコちびっちゃいそうな(スイマセン)場所でも、彼らは覗かしてくれます。腰についたヒモをしっかり握られているのですが、それでもコワイのなんのって。もう完全にビビってますね。
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ハイクの最後はアイスクライミングにチャレンジさせてもらいました。スープとシリアルのおやつを食べたあとスタート。クライミング系には一生縁がないかと思っていましたが、これまた厳しいスポーツぶりに脱帽。最後はクライミングに行き着く、とよく言われる理由が少しだけわかった気がします。良い経験。でも当分やらないだろうな……クライミングは。
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ひいひい言いながら登った私とは対照的にスイスイ登ってしまった淳ちゃん。最後はてっぺんに付けてあるカラビナにキスをして終わりです。初めて本気でカラビナを使っているところを見ました。そう言えば「山梨アルパインクラブ」のみなさんお元気かなあ。
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大満足のハイク終了後、キャンプ場までゾディアックで戻る時にキャプテンが大サービス。氷河の近くまで寄ってくれました。「明後日には崩れるな……」と言っていたのですが、どうだったのかな。かなり大規模な崩落はちょうど1ヶ月前にあったそう。エヴァンが氷河の上から眺めていてぶったまげたそうです。ここの氷河は本当にキレイ。
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▼PART28 チリ パイネ国立公園その2 フランセス谷、ラス・トーレス
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