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健康の話
やっぱり病気は恐いです。旅立つ前にできる予防策はできるだけとりたいもの。
▼旅立つ前の健康チェック
もしも病気なのに気づかないまま旅に出てしまったら……。考えただけでもおそろしい。3年間夫婦ともに国民健康保険だった私たち。市の健康診断には日程が合わず、どれも参加できていない。
そんな私たちが使ったのが、ネット検診。忙しくて病院の予約もなかなか取れない人によく利用されているらしい。ひと通りベーシックな検査をしてくれるコースを申し込んだ(http://www.rakuten.co.jp/kairaku/476787/)。妻・千尋だけは歳も考えて子宮けいガンの検査も愛知の別機関でプラスした(http://www.aichishindan.or.jp/)。結果は、異常なし。ひとり1万円もかかっていないと思う。
歯医者は出発の2ヶ月前にスタート。2人ともちいさな虫歯があったので治療してもらう。それぞれ約1万円。
時間が経ちすぎて細かいことを忘れてしまった。ごめんなさい。
<2005.01.17 千尋>
▼予防接種をする
いろんなサイトでいろんな方が丁寧に書かれているので、注射に関してももはや必要のない情報かもしれない。ただ、なぜか東京・大阪の情報に限られているような気がするので、ここでは特に中部地方在住の方向けにローカルな情報を。
わたしたちが受けた注射は全部で4つ。A型肝炎、狂犬病、破傷風、黄熱病。他にも日本脳炎やB型肝炎を打つ人もいるが、頻度を考えて私たちは不要、と判断した。だいたいこの4つを受ける人が多いんじゃないかな、と思う。
この4つを全て受けるには1.5ヶ月かかる。注意しなくてはいけないのが黄熱病の注射を受けたあと1ヶ月は他の予防接種を受けることができない、ということだ。必然的に、黄熱病は一番最後(旅立つ直前)に受けることになってしまう。私はこれで、ちょっと失敗した。というのも副作用が強く出てしまって高熱が3日も続いてしまったからだ。旅立つ直前の大切な金・土・日(月・火も結局ダメだった)の予定をすべてキャンセルすることになってしまった。これは今でも後悔している。黄熱病の有効期間は10年。旅行が決まったら、黄熱病だけでもまず打っておく方がいいのかもしれない。
A型肝炎は全部で3回打つ必要があるが、3回目は半年後以降でないと打てない。旅が長くなるようならどこかで追加接種しなくてはいけないのだ。私たちもどこか南米の大都市で打つつもりだ。ちなみにこの注射も私は副作用があった。接種してから3日後、異常な倦怠感が始まりそのあと4日間続いた。5日目の朝、気持ち悪いほどすっきり目が覚めて倦怠感は消えた。この注射も打つ時期を考えた方がいいかもしれない。
狂犬病は2回打つだけ。A型肝炎と同時に打つことができるはずだ。
破傷風は生まれた年によって違うようだ。私たちは昭和48年と49年生まれなので、小さい頃三種混合という注射を打っているらしい。母子手帳に履歴が残っているはずだ。この注射をしていれば、1回の接種でいい、と言われ私たちは1回の接種だけ行っている(1回でいいのは現在34歳以下の人だったはず)。
この4つのなかで黄熱病の注射だけは、各地方の検疫所で打ってもらわないといけない。私たちは名古屋検疫所(052-661-4131 http://www.forth.go.jp/keneki/nagoya/)が管轄になる。事務所は名古屋港にある。毎週木曜13時からのみの接種。混む時期になると意外に時間がかかるので要注意。わたしたちは16時頃までかかった。料金は接種代7,700円に証紙代830円で計8,530円!2004年3月29日までは確か3,000円程度だったはずなのだが、運悪く価格改定の時期にはまってしまった。どうやら20年ほど同じ価格で接種していたらしい。関空の検疫所で打つ黄熱病が安い、という噂も聞いたことがあるが、今はいくらなのだろう?
中部地方で残り3つの注射を一度に打ってくれる病院は限られていると思う。1ヶ月に3回も通わないといけないから、あまり遠くても不便だ。名古屋近郊の人なら、名鉄病院がいいと思う。
価格もそこそこで、担当の先生(宮津光伸先生)がとても親切丁寧に質問に答えてくれる。
■名鉄病院予防接種センター fax 052-551-6126
http://www.meitetsu.co.jp/hospital/ka/yobou.html
(宮津先生が多忙なためfaxか夕方携帯へtelという指示がホームページにあり。faxでの質問は1晩で返事が返ってきた)
価格は
DT2種(破傷風/ジフテリア) 3,500円×1
A型肝炎 7,500円×2
狂犬病 6,000円×2
日本脳炎 4,000円×2
という回答をもらった。
私たち夫婦は三重県・四日市市に家があった。できれば近くで接種したいなあ、と思い四日市保健所で接種機関を聞いてみた。教えてもらったのは、市立病院、菰野厚生病院、社会保険羽津病院、塚本病院、山中胃腸科病院の5つ。ただし、「市立病院」は、A型肝炎しか準備がなく(7,800円×2)3つ一緒には対応不可、「塚本病院」は、A型肝炎(7,500円×2)破傷風(3,800円)しかなく3つ一緒には対応不可、「山中胃腸科病院」は、まったく対応不可 ということで断念。「菰野厚生病院」は、取り寄せ中だが対応OK。A型肝炎(7,800円+5,800円)破傷風(4,100円)狂犬病(4,600円×2)でA型肝炎の2本目割引があった。
結局私たちは、一番家に近い「社会保険羽津病院」で接種することにした。
■社会保険羽津病院 tel0593-31-2000
http://www.zensharen.or.jp/ykib/public_html/home.htm
価格は
A型肝炎 7,500円×2
狂犬病 5,500円×2
破傷風 3,800円×1
2004年4月5日にA型肝炎と狂犬病の第1回接種をし、1週間後から別の接種が可能なので、翌週2004年4月12日に破傷風の接種。A型肝炎と狂犬病の2回目接種は1カ月後以降から可能だったので2004年5月11日に接種した。その接種から1週間後以降が黄熱病の接種可能日。私たちは2004年5月20日に接種した。
とにかくお金がかかる(2人で76,660円!)。時間もかかる。ギリギリまで仕事をしようという人はスケジューリングが難しいかもしれない。それでも旅立って半年経った今、病気らしい病気はひとつもしていない。生野菜やフルーツなど気をつけながら食べてはいるものの、安心感が絶対的に違う。やっぱり打っておいてよかったなぁ、と思っている。
<2005.01.17千尋>
▼もしもの時のための保険
長期で旅行する人はこれしか選択肢がないのではないだろうか。ジェイ・アイの旅行保険(http://www.jihoken.co.jp/)。最高1年まで掛けられる、とあるが1.5年とかもできるらしい。
私たちはいつ何が起こるかもわからないのでとりあえず1年分申し込んだ。この保険ちょっとやらしい決まりがあって、1.傷害治療費用≧疾病治療費用、2.傷害死亡・後遺障害≧疾病死亡、3.保険期間が2ヶ月を超える場合は、傷害治療費用、疾病治療費用も合わせて必須、という。とすると、かけられるタイプもほとんど選択肢が無いに等しい。結局、疾病治療費用(800万円):63,500円、傷害治療費用(800万円):15、940円、賠償責任(1億円):520円、救援者費用(500万円):3,740円になった。携行品に限っては千尋にのみ最高60万円分までかけた(2004年5月時)。でも1回の盗難で20万円分までしか保証されないみたいなのでそんなにいらなかったかも。すでに、2004年11月のタフムルコ登山の際に盗難にあった分は回収済み。なかなか迅速に対応してくれるようだ。この調子で行くと6月にはさらに保険も延長するはめになりそう……。
<2005.01.17 千尋>
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