World Odyssey 地球一周旅行

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旅のアレコレ
旅の途中で感じたアレコレを、夫婦入り乱れてのコラム形式でお届けします。
「日記」には載せきれなかったネタもアレコレ登場しますヨ!





◆食料と水-パイネ その1[淳二筆 2005.02.13]


トレッキング初日、僕のバックパックは20キロを超えていたはず。半分近くが食料だ。予備日を含めて10日分の食料ともなるとどれだけ工夫しても限界がある。キャンプ場での食料入手は可能だったが、何としても補給は避けたかった。ほとんど意地だ。


いかに軽く簡単に、しかもおいしく食事ができるかがポイントとなった。主食はやはりパスタだ。チリでも3分麺があったのにはかなり救われた。ガソリンの消費量を半減できることは大いに軽量化に繋がる。ソースはいろいろ試したが、粉末スープの素が最適と判断。軽いことが最大のメリット。本来水からゆっくり煮立てていくスープなので、茹であがったパスタにいきなり粉末をかけると溶けきれず部分的に固まりができる。この固まりを崩しながら食べるのが秘訣。

パスタに一役も二役も買ったのがサラミ。僕たちのなかではおなじみの一品だ。 1食につき2枚のサラミが支給される。唯一の具だ。これが嬉しい。知らずしてパスタに紛れ込んだサラミを食べてしまい、もったいない気分になったことが何度もあった。

夕食は10食のうち8食がこのパスタ。常にクタクタの状態での食事だったので、いつもおいしく食べれた。残りの2食は5分煮立てるとできあがる雑炊。パスタに比べて少々重いのが難点だったが、米が食べれると言うだけで大盛り上がりの夕食となった。元々、体が温もる食材として採用したものだったが天気に恵まれた僕たちには最後まで残った食材となった。米はいい。

朝食は石川家特製のオートミール。オートミールに細かく砕いたアーモンド、ピーナッツ、クルミ、ドライフルーツは桃にレーズン、そしてバナナチップスを加える。もちろんこの調合は出発前に準備をしておいた。水を沸騰させコーヒーをいれ、残った湯に粉ミルクを投入。しっかりかき混ぜ、オートミールを混ぜて砂糖をたらふくかける。冷めるととたんに味が落ちるので無言の朝食になる。食べ過ぎると気持ち悪くなるが、腹持ちがとてもよく栄養バランスもしっかりとれているので心強い見方だった。三食のなかでは一番まともな食事だったかも知れない。

昼食はビスケットとドゥルセ・デ・レチェと川の水。ドゥルセ・デ・レチェとはミルクに砂糖をまぜ煮詰めたいわゆる練乳のような商品だ。アルゼンチン、チリではとてもポピュラーで朝食のパンには必須のアイテム。その他ケーキや菓子パンにもよく使われている。今思えば、よくもこのメニューで昼飯といえたものだ、と自分でも感心するが、景色を楽しみながらの食事は何にも変えがたい時間だった。

おやつはチョコレート(3日で1枚)、クッキー(1日4枚)、あめちゃん(1日8粒)が支給された。悪天候や長距離の移動により、極度の疲労に陥っている時は倍増する、というサービスもあった。

ビタミン不足だけは逃れることができず、毎日ビタミン剤1錠を夕食後に飲んでいたことも書き添えておこう。

食事に続いて水の話。
この公園の水はそのまま飲めるのがとても嬉しかった。トレイル上には無数の川が流れている。念のため2人で500ccの水を持って歩くようにはしていたが、ほとんどその水を飲むことはなかった。動物がほとんどいない環境なので、煮沸消毒の必要もないのだ。水はいつも冷たくおいしかった。川によって味に違いがあるのもおもしろい。氷河の溶け水は白く濁っているがこれまたうまい。何度か水でつらい思いを経験しているが、ここではまったく安心だった。本当に、水に恵まれたトレイルだった。本当に恵まれたトレイルだった。食事と水に十分満たされていたおかげで元気に戻ってこれることができた。本当によかった。



チリ パイネ国立公園 トレッキング
全食料。ゆで卵は初日にして全部爆発。いそいで食べました。

チリ パイネ国立公園 トレッキング
おやつの力は偉大です。

チリ パイネ国立公園 トレッキング
もっとも食事らしい食事、オートミール。

チリ パイネ国立公園 トレッキング
昼食のひととき。

チリ パイネ国立公園 トレッキング
どう見てもまずそうだがウマイ。ちなみにトマトソースもあり。





◆出会った人たち-パイネ その2[淳二筆 2005.02.13]
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