World Odyssey 地球一周旅行

この旅について
旅の日記
旅のルート
旅の写真
旅のアレコレ

旅に出る前に
プロフィール
旅の情報
リンク
掲示板
メールマガジン
Special Thanks!

>> TOP



旅のアレコレ
旅の途中で感じたアレコレを、夫婦入り乱れてのコラム形式でお届けします。
「日記」には載せきれなかったネタもアレコレ登場しますヨ!





◆高山病[淳二筆 2004.12.13]


時計の高度計が3,900メートル代になったくらいから、ちょっとこめかみ周辺が痛くなってきた。
これが高山病かぁ……と思い、空気の薄さを実感しながら登り続けた。
ベースキャンプ地標高4,000メートル。息を切らせながらテントを張り、ほっと一息。
この辺から体調が悪化。まず、胃液が上がってきたのだ。
あれっ?なんか気持ち悪いな、なんて思いながら、とりあえず吐いてしまおうと口に指を突っ込んだら、待ってましたとばかりに一気に噴出。
これですっきり、と思った直後に強烈な頭痛が襲ってきた。
あっ、これはキツイなと思いながらもコーヒーをいれてもらったので、とりあえず飲んでみた。
1分後、コーヒーとともに全てを吐ききった。
とにかく動くと余計に頭が痛いので、横になる以外方法はなかった。
テントの外では、ビールだラーメンだと盛り上がっている。
情けないことに、僕は寝袋の中で頭を抱えて苦しんでいた。
水分だけはと思い、お湯を沸かしてもらい飲んだ。お湯だったのは妙に寒気を感じてとても冷たい水を飲める状況ではなかったことと、湯を飲んだらちょっとは体も温もるかなと思ったからだ。
ふと目が覚め時計を見たら夜の11時。まだこんな時間か……厳しい夜になるなあ。相変わらずの頭痛。
一刻も早く朝が来て欲しかったが、こればかりは仕方がない。
とにかく寝れたらラッキーと思いながら「寝れたらラッキー」をスペイン語に言い換えたりしていた。
それから2回ほど頭痛で目を覚ましたが、気が付いたら朝5時だった。
嬉しいことに頭痛はほとんどなくなっていた。
なるほど、体がこの環境に慣れたのだ。体力は十分に残っていたので体調さえ戻ればこっちのものだ。
元気よく頂上アタック。
それでも空腹に睡眠不足で苦戦を強いられた。山頂に立った時はめちゃくちゃ嬉しかった。
頭痛も完全に無くなっていてまさにベストの状態だった。
ベースキャンプに戻り、ごきげんで朝メシを食らいついた。コーヒーもうまい。
テントを片づけ下山。
下りだして30分もしたら、あれっ?頭痛い。うわっまたや、と思ったら例のごとく吐き気。
ガマンしても仕方がないので吐く。流し込んだ朝食が流出。そこからは頭痛の下山だった。
歩く振動が頭に響く。
僕1人みんなよりかなり遅れていた。
そろりそろりと歩かないと頭が痛くてたまらない。膝のサスペンションで限りなく頭への衝撃を抑えようと必死。
脱水症状にならないよう水だけはしっかり飲んだ。休憩すると頭痛はいく分か和らぐ。
歩き出すと再びきりきりと迫ってくる。
3,400メートルぐらいで頭痛が治ってきた。登山口付近までくるとほとんど全快だった。
高山病は全く後のひかない病気だ。
1時間前の苦痛はどこへやら。帰りの道中は僕1人、お菓子だジュースだチョコレートだおにぎりだと食べ続けていた。

高山病というヤツは噂には聞いていたがあんなにツライとは思いもしなかった。
いやー、まいったまいった。

後で知ったことだが、高山病予防にはマメな水分補給が大切らしい。
ダイアモックス(DIAMOX))という高山病予防の薬もあるようだ。



グアテマラ 高山病 登山

標高4,220メートルを記録





◆僕の自炊[淳二筆 2004.12.13]
?Back