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旅のアレコレ
旅の途中で感じたアレコレを、夫婦入り乱れてのコラム形式でお届けします。
「日記」には載せきれなかったネタもアレコレ登場しますヨ!
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◆ニシカワハポネス[千尋筆 2004.11.29]
サンミゲル・デ・アジェンデを歩いていると、よく目に止まるバンがある。
後部座席の窓には芸者の絵に「Nishikawa Japones」と書いてある。
「日本人・ニシカワ」???
なんやろ?本当に芸者サービスなんやろか。
車の中をのぞき込んでいると、ひとりのおにいちゃんが現れた。
作業服を着ている。
「コレだよ」
彼が渡してくれたのは、手のひらにのるほどの袋に入った豆菓子だった。
「あげるからお食べ」
そう言って、彼はその車に乗ってどこかへ行ってしまった。
それはちょっと甘い、醤油味の豆だった。なかなかおいしい。
メヒコの街には1ブロック内にいくつも小売店がある。
店ではジュースやコーラ、セルベッサなどの飲み物、スナック菓子類、飴やガム、そして卵やバター、缶詰に、ナチョス。掃除道具を売っているところもある。ニシカワハポネスもここで売っていたのだ。
こんな店、実はちょっと前の日本にはたくさんあったなあと思う。
うちの近所の店は「柳屋」だ。
お酒も塩も肉も野菜も売っている。石けんだってろうそくだってある。
歩いていける距離にとりあえず何でも揃う店が、どこにでもあったはずだ。
メヒコの街にはこんな小売店が今も大活躍していて、重要な役割を担っている。
もっと大きな街へいけばコンビニが幅をきかし、大型スーパーが郊外に乱立してしまっているだろうが、サンミゲル・デ・アジェンデは、アメリカ人が多いのにアメリカ資本の店がまったくない街だった。
当然、コンビニもない。小売店が活躍している。日本の商店街が、大型店舗に食われて元気をなくしてしまったように、もし大型店が進出してきたら、街の小売店も危うくなるだろう。
グアナファトではそんな印象を持った。
小さな経済がくるくるまわる小売店。効用はそれだけではない。
メヒコのセルベッサは基本的に瓶を使用している。これらはすべてリサイクルされている。
セルベッサを買う時に、セルベッサ代+瓶代(Depositoという)をまず払う。
飲み終わって同じ店にその瓶を返しに行くと、瓶代を返してもらえるのだ。
セルベッサはだいたい1リットルで16ペソ(約160円)程度。それに瓶代が4ペソ(約40円)ぐらいかかる。
小売店は街のエコ・ステーションの役割も果たしているのだ。
このシステムは本当にいいなあと思う。
できればもう少し頑張ってもらいたいのが、コーラメーカーだ。
ペプシとコカ・コーラ。この2社の大型トラックは街中の小売店をくまなく周り、コーラを供給し続けている。メヒカーナのコーラ消費量は世界一らしい。
ところが、最近はペットボトルが主流だ。これがリサイクルされていない。
ボトルのラベルにはいっちょ前に、リサイクルしましょうなんて書いてあるがだれもリサイクルなんてしちゃいないって感じだ。ポイ捨てしまくっている。
おいおい、アメリカさん、売りっぱなしかよ、なーんて皮肉りたくもなるのだ。
ニシカワハポネスからちょっと見えたメヒコの小売店。
彼はルートセールスのおにいちゃんだったのだ。
おかげで、どこの小売店に行ってもニシカワハポネスを買うことができる。
▼ニシカワハポネスと淳ちゃん
▼典型的な小売店の様子。中は暗いですが何でも揃っています。
▼リサイクルされるセルベッサの瓶。1リットルだけでなく350ミリリットル程度の小瓶ももちろんリサイクルされます。初めのうちはシステムもスペイン語もわからなかったので瓶のセルベッサを売ってもらえないこともありました。「缶にしておけ!」てな感じです。一度だけグアダラハラのセブンイレブンで「缶かリサイクル不要のビールにしておけ」とレジでコロナを拒否されたことがありましたが、何を言っているのかもシステムもわからなすぎたので、店のおにいちゃんがおまけで売ってくれたこともありました。あの時はありがとう。。
▼水もりっぱにリサイクル。これは家庭用飲料水です。この大きなボトル、最初は100ペソ(約1000円)ぐらいしますが、それ以降新しい水は15ペソ(約150円)程度でもらえます。良いシステムなり。
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◆ベストオブ・メヒコめし[千尋筆 2004.11.29]
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