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旅のアレコレ
旅の途中で感じたアレコレを、夫婦入り乱れてのコラム形式でお届けします。
「日記」には載せきれなかったネタもアレコレ登場しますヨ!
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◆わたしの夫はイシカワフンヒ[千尋筆 2004.10.01]
初めて本気で覚えたスペイン語はバーニョ(トイレ)。
あとは、カナダからメキシコに向かう途中に覚えた1から20と、簡単な挨拶くらい。
とにかく、それ以外まったくわからない状態でメキシコ旅が始まった。
大学で選んだ第2外国語はフランス語だった。男性名詞と女性名詞があったり、数の数え方が似ていたり……と、スペイン語との共通点を探すことはできる。同じ言語体系に属しているのだから当たり前だ。でも、もうフランス語だって覚えていないから役立ちようがない。
スペイン語の発音はさほど難しくない。母音の発声が日本語と似ているので、日本人の発音でもけっこう聞き取ってくれるそうだ。
難しいのは読み方だ。英語の調子でアルファベットをそのまま読んでもまったく通じない。その典型がJ(ホタ、という)だ。ja(ハ) ji(ヒ)ju(フ)je(ヘ) jo(ホ)と読む。とすると、夫・淳二の名前は変わってしまうことになる。Ishikawa Junji(イシカワ フンヒ)。あちゃーっ。
試しにメヒカーナに名前の綴りを言ってみる。
「オー!フンヒ〜!」
やっぱり当たっているみたいだ。違う違うジュンジやで〜と淳ちゃんは慌てて訂正している。彼らに、ジュンジと呼ばせたかったら、いったいどんな綴りで教えたらいいのだろう?
反対に私の名前は絶好調だ。英語圏ではずいぶん呼びにくそうだったが、メヒカーナははっきり「チヒロ!」と呼ぶことができる。うんうん、いい国だ。
ニッポンを表すJaponeは、上記の法則でいくとハポネになる。
他にもおもしろい読み方をするものがある。Z(セタ)はサ行の発音だ。za(サ) zi(シ)zu(ス)ze(セ) zo(ソ)。メキシコの街には、必ずと言っていいほど中央広場があってそこを中心にカテドラル(大聖堂)があったりメルカド(市場)があったりする。その中央広場はZocalo(ソカロ)と読むのだ。
もうひとつ、スペイン語は響きがカワイイところがよい。
「ちょっと」というのは、un poco(ウンポコ)という。かわいらしい。反対に「たくさん」というのはmucho(ムーチョ)という。これもなんだか笑えてくる。みんな真面目な顔をしてムーチョムーチョというのだ。
「ちょっと」という意味でもうひとつ単語がある。poquito(ポキート)というのだが、「もうちょっと」になるとpoquitito(ポキティート)になって「ほんのちょっと」になるとpoquititito(ポキティティート)、poquitititito(ポキティティティート)と、どんどん(口語的にだけど)活用していく。これも言い回しがカワイイ。
スペイン語が好きになってきた私たち。今、単語を必死に覚えている途中だ。来月には学校に通おうと思っている。
初めてメヒカーノの言っている言葉がわかったのは「Gracias!(グラシアス:ありがとう)」とこちらが言った時に「De nada(デ・ナーダ:どういたしまして)」と言ってくれた時だ。
おおっ!今言ったこと、わかったぞ!
たったそれだけなんだけど、言葉がわかるってこんなに嬉しいことだったんだ!とスゴク基本的なことを思い出して嬉しくなる。
ちなみに、アメリカ人はあまりスペイン語を喋ろうとしない。
▼ちなみに最近のフンヒさんの様子。
コムニダ デ ハポネスの会長にもらったカレーを食べています。
翌日のカレーってなんでこんなにおいしいんだろ。
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◆ちなみに私はグアダルーペ[千尋筆 2004.10.02]
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