World Odyssey 地球一周旅行

この旅について
旅の日記
 INDEX
旅のルート
旅の写真
旅のアレコレ

旅に出る前に
プロフィール
旅の情報
リンク
掲示板
メールマガジン
Special Thanks!

>> TOP



旅の日記
見たもの、乗ったもの、食べたもの…たくさんの驚きを写真と一緒にお伝えします。



▼PART36 2005.05.08 さようならパタゴニア
>>アルゼンチン ナウエル・ウアピ国立公園



パタゴニアの旅が終わってしまった。

本当はもう少し続く予定だった。パタゴニア旅行の最終地はチリのリゾート地、プコーンになるはずだったのだ。だが、私たちはそこを素通りした。結局、パタゴニア最後の訪問地はアルゼンチン、サン・カルロス・デ・バリローチェSan Carlos de Bariloche(以下バリローチェ)というリゾート地になった。

タイトル通り、この報告はパタゴニア旅行のまとめも盛り込むことになるだろう。だが、そう思えば思うほどパソコンに向かう気持ちが、どうしても起きてこなかった。だが、たった数ヶ月で明らかな何かを言葉にできるわけがない。もともと、ホームページを立ち上げ、旅の報告をできる限りリアルタイムで発信しよう、ということからして無理があるのだ……。そんな1年前の浅はかな自分を思い返しつつ、始めた以上はカッコ悪いながらも恥を承知で続けていくべきだとも思い直す。そうして今、やっとパソコンに向かい始めたのだ。


私たちのパタゴニア旅行で、最後の訪問地となったバリローチェは、いわゆるパタゴニア地方北限にあたる南緯40度にほど近い、南緯41度付近に位置している。標高約750メートル。約560平方キロの氷河湖を中心に、一帯はナウエル・ウアピ国立公園Parque Nacional Nahuel Huapi(パルケ・ナシオナル・ナウエル・ウアピ)に指定され、南米のスイスとも呼ばれている風光明媚な場所だ。

ナウエル・ウアピ国立公園は758平方キロ。中心となるナウエル・ウアピ湖Lago Nahuel Huapi(ラゴ・ナウエル・ウアピ)以外にも、北にはトラフル湖Lago Traful(ラゴ・トラフル)、エスペホ湖Lago Espejo(ラゴ・エスペホ)、そして南にはマスカルディ湖Lago Mascardi(ラゴ・マスカルディ)などなど、氷河が後退したあと残した多くの趣深い湖を見ることができる。公園の20パーセントは水に覆われている、という数字もあるほどだ。

もうひとつの魅力は湖の間にそびえる山々にある。ひとつは、このあたり一帯(チリ、アルゼンチンを含めてこのあたりはレイク・ディストリクト[湖水地方]と呼ばれている)で群を抜いて高いトロナドール山Monte Tronador(モンテ・トロナドール)標高3,554メートル、もうひとつはバリローチェの町からも眺めることのできる象徴的な山、カテドラル山Cerro Catedral(セロ・カテドラル)標高2,405メートル。このふたつの山を中心としたトレッキングを楽しめることでも人気の国立公園なのだ。

2週間ほど滞在したエスキエルからバリローチェ行きのバスに乗った私たちは、途中、2つの印象的な光景を目にする。ひとつは、見覚えのある町を通過したことだ。これはエル・ボルソンEl Bolso'nという町で、約4ヶ月前の1月7日、確かにこの街を抜けてチリのプンタ・アレーナスまで向かっていた。そう、あれから4ヶ月も経ってしまっているのだ。そしてもうひとつは、枯れた草原の先に連なる灰色の山の斜面が、気のせいか、赤く染まって見えたこと。これはあとになって、南極ブナが紅葉しているのだとわかった。夏の始まり、残雪と木々の緑が青い湖に映える季節にここを通過してからやっぱり月日は経っていて、今はもう、秋の盛りになっていた。

パタゴニアで過ごした時間の長さを思い知らされながら、私たちは宿に荷物を降ろした。「観光客でいっぱいだ」「5軒まわってもホテルが取れない」そんな話を聞いていたが、シーズンを過ぎたバリローチェはしんとしていて、街路樹の紅葉もどこか寂しげに見えるほどだ。

ここバリローチェで私たちが予定しているトレッキングは2コース。ひとつは前述のトロナドール山中腹にあるレフヒオ(山小屋)、レフヒオ・オットー・メイリングRefugio Otto Meilingを中心とした3日間、もうひとつはカテドラル山を中心とした3日間(シルクィート・チコCircuit Chicoと呼ばれている)。すでに4月の中旬に入ろうとしている。トレイルに雪は積もっていないだろうか。まだまだ私たちは歩けるのだろうか。私たちは町の中心部にある山岳会、クラブ・アンディーノ・バリローチェClub Andino Bariloche(CAB)で最新情報を聞いてみた。結果は問題なし。「今が一番きれいだから!」と逆に勧められてしまったほどだった。

バスが出たのは翌々日。バリローチェから77キロ先のパンパ・リンダPampa Lindaという場所がトレイルヘッドになる。このトロナドール山周辺のトレッキングについて、私たちのバイブル、ロンプラでは「パソ・デ・ラス・ヌベスPaso de las Nubes(直訳すると、雲の峠という意味)」というコースの中のサイド・トリップとして紹介されている。ただ、今回は紹介されている通りには進まない。先日訪れたCABで、レフヒオ・オットー・メイリングからトレイルヘッドまで戻らずにパソ・デ・ラス・ヌベスまでショートカットする道がある、と聞いたのだ。トレイルは氷河の上。ガイドを雇わないといけないそうだが、ガイドはレフヒオにいるとのこと。私たちはこのプランに期待してレフヒオへ向かった。

これが最後の氷河である。いや、正しくはパタゴニアでの最後の氷河になる。この先、南緯40度を超えてもいくつか標高の高い山には氷河がぶら下がっている。ただ、もうタイムリミットだ。どんなに粘っても、安全で快適なトレッキングは4月が終わると不可能になるだろう。ここトロナドール山にあるナウエル・ウアピ国立公園でも唯一の氷河が、私たちのパタゴニア旅行最後の氷河となるのだ。

私たちのパタゴニアの旅は、氷河とともにあった。途中のロス・グラシアレス国立公園で氷河の魅力に真に取りつかれてからと言うもの、氷河ばかりを追いかけてきたと言っても過言ではない。その氷河ともいよいよお別れなのだ。このトロナドール山にぶら下がる4つの氷河(国境をまたいでいるので、チリ側にも他にいくつか名の付いた氷河がある)を最後に、私たちはしばらく氷河とは無縁の旅を続けることになる。

氷河が好きだなあ、と自覚してから今日まで、氷河とは色々あった。寒さに怯えてたどり着けなかった氷河、終わりがないのではないかと思うようなモレーン(堆積岩)が続いたあと現れた氷河、尖塔群のふところに眠る名もない氷河、レイン・フォレストの奥にたたずむ氷河……。氷河とのつき合い方も何となくわかってきたこの頃だ。まるで氷河が恋人のような言い方だが、さて、最後の氷河はどんな姿をして私たちを待ってくれているのだろう。私たちは、その氷河とどう向き合うことになるのだろうか。最後にふさわしく、氷河を楽しみ尽くせるのだろうか……。

トロナドール山中腹、標高約2,000メートルにあるレフヒオ・オットーメイリングへは、パンパ・リンダから約3.5時間の行程だ。トロナドール山の氷河が後退したあとを示すU字谷は、パンパ・リンダというその名の通り、息を飲むほど美しい。谷を見下ろすまで標高を稼ぐと、次第にまわりの木が色づき始めていることがわかった。さらに標高を稼ぎ、気がついた時には、あたり一面真っ赤に染まった南極ブナだった。そして木々の間からは、真っ青に斜面を踊る氷河の姿。あれはカスターニョ・オベロ氷河Glaciar Castan~o Overo(グラシアール・カスターニョ・オベロ)だろう。紅葉と氷河、自然の中でいきいきとその色彩を放つ2つの現象が合わさった光景は、まさしく最後にふさわしい景色だった。

ますます氷河の魅力に夢中になっている淳ちゃんも感慨深げだ。あまり「最後だねー」などと言うと怒ってしまうので、自分の心のなかで「最後の氷河!」を繰り返すことにする。この景色を胸に焼き付けておこう。今回はここまで考える余裕もある。

森林限界を超えたころ、トレイルを残雪が覆い始めた。CABのスタッフは「雪は無いよ!」と言っていたはずだが、とんでもない。2週間前に降った大雪が日陰にあたるこのトレイルにしっかり残っている。慎重に慎重に足跡をたどりながら進むうち天気は急変し、数メートル先しか見えなくなってしまった。レフヒオは先ほど木々の間から望んだカスターニョ・オベラ氷河とアレルス氷河Glaciar Alerce(グラシアール・アレルス)の間に立っている。だが、すっかり視界を覆い尽くしたガスは、氷河の存在をも打ち消してしまうかのようだった。

駆け込むようにレフヒオに入った私たちは、食堂の窓辺で天候の回復を待った。大きな窓からはトロナドール山が見えるはずだが、もちろん今は見えない。だが、不思議と私は満足していた。トレイルの途中から眺めた、紅葉と氷河、あの景色だけでもラッキーだったんじゃないか。この先天候が回復しなくても、十分氷河の景色を楽しめたんじゃないだろうか。そう思っていた。

あいにくレフヒオにガイドはいなかった。呼んだら来てくれるそうだが、私たちは2泊3日+予備の食料しか持ってきていない。アレルス氷河の上を通ってパソ・デ・ラス・ヌベスへ抜けるルートはあきらめざるを得なかった。予定していたルートを通らないとなると、バスを降りたパンパ・リンダまで戻るしかない。だが、パンパ・リンダ発のバスは明日の日曜1本のみ。それを逃すと次の週末まで無い。このまま明日バリローチェに戻ろうか……。そんなプランも持ち上がった。

だが、淳ちゃんはまだまだ納得していない。とにかく明日の朝になってみないとわからないと言う。レフヒオからパンパ・リンダまでは約4時間。午前中に氷河を楽しみ尽くすことができたら、明日のバスで町まで戻ってもいいが、それも明日にならないとわからない、と言う。それなら仕方がない。何度もしつこいが、これはパタゴニア最後の氷河なのだ。心ゆくまで氷河を胸に焼き付けないと、あとが大変になる。お別れは自分の口から言うべきだ。

淳ちゃんの思いが通じたのだろうか。次の日の朝は幻想的な朝焼けとともに始まった。日がすっかり昇ったころには、雲ひとつない青空が私たちの頭上をおおう。背後には真っ白なトロナドール山。すぐそばには、昨日見ることができなかったカスターニョ・オベラ氷河にアレルス氷河。その中心に私たちは立っている。ここは、とんでもない場所だった。

空腹と寒さで我に返ると、時刻はすでに9時30分を過ぎていた。朝食を取りにレフヒオへ戻る。「今日、山下りる?」すっかり満足した私が、淳ちゃんに聞く。
「えー?せっかく天気良いのにもう下りるのー!もう1泊しようぜー」と返す淳ちゃん。結局、天気が良くても悪くても、食料がある限り山を下りる気は無いのだ。だがバリローチェまでの足も心配だ。何人かは「ヒッチもできると思うよ」と言ってくれたが、欲張ると良いことはない。こんなに素晴らしい天気で氷河を見ることができたのだから、山を下りるべきなんじゃないだろうか。天候だっていつ悪化するかわからない。むしろ天気が良いからこそ下りなくてはいけないんじゃないだろうか。淳ちゃんにそう話してみる。

「わかった。あと1時間だけ氷河を見てくるわ。それで満足したら山を下りることにする」

そう言って淳ちゃんは朝ごはんもそこそこに外へ飛び出していった。私は食堂の窓からその姿を追う。もう荷造りはしてある。ギリギリまで楽しんだら、山を下りることになるのだろう。2杯目のカフェを飲みながらそう思っていた。10時30分、まだ時間がある。最後の氷河をもう一度拝みに行こうかな、と私もひとりで歩き始めた。

「おー!ちーちゃんやないかー!やっぱり氷河が忘れられへんねんなー。よーし!記念撮影といこかー」淳ちゃんが駆けてくる。満面の笑みだ。最後にひと目だけでも見ようかと思って……そんな思惑は淳ちゃんの笑顔で吹き飛んでしまう。そのまま私たちは一緒にカスターニョ・オベラ氷河をいろんな角度から眺めて歩きまわった。横では、アルゼンチンの南極派遣隊が氷河の壁を使って訓練を続けている。

ふと時計を見てみると、13時を過ぎていた。もう山を下りても17時のバスには間に合わない。本当は私もきっと山を下りたくなかったのだろう。だからあえて時間を細かく気にしないようにしていたのだろう。結果的に、もう1泊せざるを得ない状況になってよかったのだと思う。もちろん淳ちゃんは確信犯かそうでないのか、どっちにしてもニコニコである。「昼からはアレルス氷河を見に行こうか!」もう次の計画が持ち上がっている。

天気は恐ろしいほど良いままだった。私たちはアレルス氷河の景色もしっかり楽しみ、夕方レフヒオへ戻った。もう本当に満足だった。最高の天気のもと、居たいだけ氷河のそばに居ることができた。ちょっと今回は欲張ってしまったが、最後だからおまけしてもらおう。心にも目にも、体のすみずみまで氷河の景色が焼き付いている。

翌朝、私たちは山を下りた。ラッキーなことにヒッチハイクも成功し、18時には町に戻ってくることができた。

「俺たちのパタゴニアは終わったな」淳ちゃんが言う。いやいや、まだ終わっていない。パタゴニアの氷河は終わったが、2日後にはカテドラル山のトレッキングが待っているし、プコーンでだって歩くつもりだ。私たちのパタゴニア旅行はまだまだ続くのだ。

そう言ったはずなのに、このあと出かけたカテドラル山周辺のトレッキングでは、さんざんな思いをしてしまった。険しい道を何とか越えて、やっとカテドラル山主峰のふもとに立った時だ。「何かが足りない……」思わず口にしてしまった。「氷河だ」気持ちと口が同時に動いてしまった。

「ちーちゃんもやっと気がついたかー!」嬉しそうに淳ちゃんがこちらを向く。淳ちゃんによると、私も「氷河病」にかかっているのだと言う。氷河病にかかってしまった淳ちゃんは、トロナドール山のトレッキングが終わると、気が抜けたのか腹痛をおこして1日寝込んでしまった。同じ氷河病にかかってしまっている私は、せっかくのカテドラル山を見ても「何かが足りない」と感じてしまう。ずいぶん不幸な病気だ。だが仕方がない。今までいくつも氷河の作り上げた光景を見てきたのだ。氷河が後退した地形というのも、やはりひと目でわかってしまう。そこに氷河が足りない、と思ってしまうのも仕方がないことだと思う。

これは勲章だ。たくさん氷河に出会った勲章だ。今はそう思うしかない。淳ちゃんの言う「氷河病」を抱えて、しばらくは生きていくしかないのだろう。

そうして私たちのパタゴニア旅行は本当に終わった。

このあと行くはずだったチリのプコーンPuco'nではアラウカリアという木を見るつもりだった。だが、それもプコーン手前のラニン山で見てしまった。これ以上は気持ちが持たなかった。私たちはプコーンで降りるはずのバスにそのまま乗り続け、終点のテムコTemucoからは夜行列車に乗りかえ、サンティアゴまで戻った。それは、パタゴニアへの思いを断ち切るかのような移動だった。まるで恋人に振られたかのような逃げっぷりである。カナダ・ユーコン準州のホワイトホースを発った時もそうだった。私なんかは、ひとりバスの中でめそめそ泣いたりもしていたのだ。

だが今回はちょっと違う。自分たちが欲しいものを見極め、楽しみ尽くすと決めた場所で、時間が許す限り歩くことができた。もちろん行きたいところは、まだまだたくさんある。そんな場所は、パタゴニアに行く前より増えてしまっているし、もう一度歩きたい場所だってたくさんある。だけど今、私たちは心から満足している。「とにかく歩こう」とだけ決めて積み重ねたパタゴニアでの4ヶ月が、私たちに残したものは大きかった。ひとつがこの満足感だと思う。達成感とはちょっと違う、誇りいっぱいの満足感だ。そしてこの満足感を2人で共有できたことも、大きな大きな財産だ。

パタゴニアを歩いて、ひとつだけ実感したことがある。それは、私たちは小さな小さな存在だということだ。「人間というのはちっぽけな存在だ」……使い古された言葉かもしれない。だが、この言葉の解釈のしかたは十人十色だ。私たちはこの事実を、肯定的に背伸びせずとらえようとしている。

結果的に最後のトレッキングになったカテドラル山でのレフヒオでのことだ。レフヒオの本棚には、パタゴニアの写真集に混じってなぜか1冊の日本語で書かれた本があった。それはずいぶん昔、自転車で世界を一周した人の本だった。彼の旅行記自体に特筆すべきことはなかった。だが、執筆後、さらに1年後、と2度に分けて書かれた彼のあとがきに、私は心を揺さぶられた。先に読み終えた私が淳ちゃんに奨める。すると淳ちゃんも同じ箇所で、ふんふんと読んでいるのだ。今まで、あまり同じ考え方やもののとらえ方をしなかった私たちだが、4ヶ月も一緒に歩いたせいだろうか。パタゴニアを歩き、見て、感じた景色によって、知らず知らず変化していった思考パターンが、おもしろいほど同じ方向を向いていた。

地球のでっかい景色を探し歩いて、地球の素晴らしさを実感したあとは、どうなっていくのだろうか。地球の自然を守るためにボランティアに励む?世界の人々に地球の大切さを訴える?うーん。それは何だか違うのだ。だが、私たちなりに、旅をした結果はいつか残したいと思っている。でもそれは、小さな小さな私たちなのだから、決してでっかいことではないと思っている。

パタゴニアを歩いてよかった。たくさんの景色に出会えてよかった。私たち2人にとって大切な思い出ができてよかった。結局、パタゴニアのまとめはそんな単純なことなのかもしれない。





▼トレッキング覚え書き

・Paso de las Nubes
4/16 晴→曇
Pampa Linda → Refugio Otto Meiling 9キロ

4/17 晴
Refugio Otto Meiling周辺

4/18 晴→曇
Refugio Otto Meiling → Pampa Linda 9キロ+5キロ
途中Glaciar Castan~o Overoを真下から見るトレイルへ寄り道




・Cirucuito Chico
4/22 晴
Villa Catedral → Refugio Frey 8.5キロ

4/23 曇→雪
Refugio Frey  → Refugio Jakob 8.5キロ

4/24 晴
Refugio Jakob → Ruta Provincial 79 13キロ






マンソ氷河 カスターニョ・オベロ氷河 トレッキング
どどーんと目に飛び込んできた氷河と紅葉。左側に流れ込んでいるのがマンソ氷河GlaciarMansoで右側がカスターニョ・オベロ氷河です。

パタゴニア トレッキング
ところどころ雪の残るトレイルを歩きます。

カスターニョ・オベロ氷河 トレッキング
そして森林限界を超えたころ正面にカスターニョ・オベロ氷河が現れました。スゴイ躍動感。

パタゴニア トレッキング
トレイルは雪で埋まりかけていますが、目印がしっかりしているので安心。氷河に向かってさらに進みます。

パタゴニア トレッキング
翌朝の日の出の様子。めちゃくちゃ寒いです。

トロナドール山 トレッキング
ピンクに染まり始めたトロナドール山。反対側はチリです。

カスターニョ・オベロ氷河 トレッキング
カスターニョ・オベロ氷河をバックに淳ちゃん。

氷河 トレッキング
いよいよこれで氷河も見納め。めちゃくちゃ切ない顔してますよねー!

氷河 トレッキング
朝焼けに染まる氷河をバックに2人で写真を撮りました。淳ちゃんあと一歩間に合わず!

レフヒオ・オットー・メイリング トレッキング
標高約2,000メートルにあるレフヒオ・オットー・メイリング。

カスターニョ・オベロ氷河 トレッキング
見えますか?右隅にちいさく写っている淳ちゃん。後ろはカスターニョ・オベロ氷河。

アレルス氷河 トレッキング
そしてレフヒオを挟んで反対側にはアレルス氷河があります。この氷河を渡って右下の方角に下りていくとパソ・デ・ラス・ヌベスがあります。

南極派遣隊 トレッキング
アルゼンチンは南極大陸の一部(西経25度〜74度)を自国の領土として主張しています。そんな関係から?か、南極派遣隊の訓練が行われていました。若い隊員は外のテント暮らし!幹部クラス10名ほどだけレフヒオに滞在していました。厳しい気候のなかきついトレーニングを続けているはずなのに、彼らはとっても誇らしそうでした。ちなみにチリも南極大陸の領有を主張していて、朝の天気予報では南極の予報も必ず盛り込まれています。

氷河 トレッキング
さらに氷河の上流へ岩づたいに向かいます。

パタゴニア トレッキング
南極隊の隊長らしきセニョールはスキーでトロナドール山頂付近へ消えていきました。ふと見ると足跡がいくつも。歩けそうだったので、足跡を頼りにもう少し上へ登ってみることにしました。

トロナドール山頂 トレッキング
ずいぶん上がってきました。トロナドール山頂が近いです。が、このあたりで探検終了。引き返すことに。

氷河 トレッキング
一定の模様を造り出す氷河の割れ目。

コンドル トレッキング
午後、ふと空を見上げるとコンドルが舞っていました。その数はどんどん増えて最後には7羽にも!圧巻でした。

アレルス氷河 トレッキング
午後から出かけたアレルス氷河のビューポイント。この氷河もパワーがあります。

パタゴニア トレッキング
レフヒオに2泊して、やっと山を下りることに。目の前に虹が現れました。

氷河 トレッキング
そして最後の最後の氷河。さようなら!

カスターニョ・オベロ氷河 トレッキング
と思ったのですが、そう言えばトレイル途中に「カスターニョ・オベロ氷河へ」というもうひとつのトレイルの分岐点があったことを思い出しました。行ってみると何とそこはカスターニョ・オベロ氷河直下。ときおり落ちてくる氷塊がすさまじかったです。

カテドラル山 トレッキング
一転してこちらはカテドラル山周辺のトレッキング模様。まずはゴンドラで一気に標高を稼ぎます。

ゴンドラ カテドラル山 トレッキング
ゴンドラからリフトを乗り継いでおりた場所。遠くにトロナドール山が見えます。カテドラル山に来ているのに、なぜかトロナドール山と記念撮影したがる淳ちゃん。

カテドラル山 トレッキング
カテドラル山周辺はこんなガレ場の急斜面ばかり。慎重に足を進めます。遠くにはナウエル・ウアピ湖が見えます。

パタゴニア トレッキング
2日目はこの下に広がる美しい谷まで下りて谷の突きあたりにある峠を越え、裏側にあるレフヒオ・ヤコブまで行きます。

カンチャ・デ・フトボル トレッキング
ここカンチャ・デ・フトボルCancha de Fu'tbol(サッカー場という意味)という場所が1日目の宿、レフヒオ・フレイへの分岐点になります。1日目はまたここまで戻ってきて谷へ下ります。

カテドラル山 トレッキング
カテドラル山とレフヒオ・フレイ。

カテドラル山 トレッキング
カテドラル山の夕暮れ。シルエットが美しいですね。

レフヒオ トレッキング
翌朝は快晴。レフヒオをあとに昨日下りてきた左手の急斜面を再び登ります。これが朝イチだけにけっこうキツイ!

パタゴニア トレッキング
急斜面を登り、急斜面を下り、昨日見た谷へ下りてきました。途中から天候は急変して雪に。

カスターニョ・オベロ氷河 トレッキング
ふたたび峠を越え、レフヒオ・ヤコブへやってきました。これは3日目の朝の様子。

パタゴニア トレッキング
とにかくめちゃくちゃ寒い!トレイル脇の斜面には10センチほどの針状になった霜柱がびっしり。途中の滝も半分凍っていました。

パタゴニア トレッキング
ずいぶん戻ってきました。後方が来た方角。このあたりは紅葉がパッチワークのようです。

サン・マルティン・デ・ロス・アンデス トレッキング
サン・マルティン・デ・ロス・アンデスという町からチリのプコーンに抜けるルートは絶景!両国のイミグレはラニン火山のふもとにあります。そして見たかったアラウカリアの木もこんなところに。。。




▼PART37 2005.06.08 息も絶え絶え!? アンデス高地の旅スタート〜 ボリビア ウユニ塩湖
?Back