World Odyssey 地球一周旅行

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旅の日記
見たもの、乗ったもの、食べたもの…たくさんの驚きを写真と一緒にお伝えします。



▼PART17 2004.09.20 なんだか奇妙な島時間
>>クイーンシャーロット諸島



クルアニ国立公園から戻った私たちは、宿を変えることにした。ダウンタウンから少し離れたRobert Service Camp Ground(ロバート・サービス・キャンプ・グランド)だ。ここなら1泊(テント1張り)14カナダドル。ホステルだと2人で1泊40カナダドルだからずいぶん節約できる。

というのも、私たちは8月17日までホワイトホースで待機しなくてはいけなかった。そろそろ南へ行かないとねー、と次の目的地クイーンシャーロット諸島への玄関口・プリンスルパートまでのバスチケットを買ったのはいいのだが、2週間前に購入すると安くなるタイプのものだったのだ。出発まで10日ある。

5日ほど一緒にテント生活をしていたアヤッペとよしやんはちょっと小さめのカヌーでユーコン川下りへ旅立っていった。アヤッペは2回目のユーコン川だ。本当は一緒にクイーンシャーロット諸島へ行く予定だったが、よしやんというパートナーが見つかったのでもう一度ユーコン川へ行くことにしたらしい。途中のカーマックスで降りて、私たちがファームステイをしている間に追っかけてくるという。慣れないよしやんが舵を取るカヌーは蛇行に蛇行を繰り返しながら消えていった。

私たちは予定通りの8月17日、ホワイトホースを出た。

あと10日もしたらツンドラの真っ赤な紅葉が見られるのに〜!ユーコンが一番きれいな時期なのに〜!と散々アホ扱いされたものだが、もう行かなくてはいけない気がしていた。8月のオーロラまで見てしまった私たちは、このうえ紅葉まで見てしまったらユーコンの全てを見たつもりになってしまいそうで、何だかイヤだったのだ。もう一度また来たい。そのために宿題を残しておきたい。だからいま出るんだ。そんな複雑な気持ちでユーコンをあとにした。

クイーンシャーロット諸島へはプリンスルパートという港町からフェリーを使う。ホワイトホースから約30時間かけてプリンスルパートに着いた私たちは、ダウンタウンとフェリーターミナルの間にあるキャンプ場にテントを張り、ファームステイ先を探し始めた。

クイーンシャーロット諸島に行ったらやりたいことが3つあった。ひとつは、人のあまり入っていないレインフォレスト(温帯雨林)を歩いて大木を見ること。それから、このエリア一帯で見られるトーテムポールの「ホンモノ(実は、観光用トーテムや移設されたトーテムがほとんどなのだ)」を見ること。そして、淳ちゃんのこの旅唯一の希望、ファームステイだ。

ファームステイはWWOOF(ウーフ:World Wide Opportunities on Organic Farm)というシステムを利用することしていた。これはお金のやり取りなしに「食事・宿泊場所」と「労働力」を交換する仕組みで、カナダやニュージーランド、オーストラリアではかなり盛んに利用されているようだ。私たちはたまたま日本でこのシステムを知ったので、タダで滞在できるならこりゃラッキー!くらいのつもりで会員になっていた。年会費を払い込むとWWOOFホストのリストが送られてくる。私たちはこのリストの中からクイーンシャーロット諸島のホストに絞って問い合わせのメールを送ることにしていた。

クイーンシャーロット諸島については、ほとんど情報が無かった。『地球の歩き方』にはカナダ西部版に1ページ記載があるのみで、『Lonely Planet』(ロンリープラネット:英語版歩き方のようなもの。ロンプラと略すようだ)にも数ページしか記載がない。ホワイトホースの図書館でも調べてみたが、いったいどう遊んで良いのかイメージが湧かない場所だ。

大小150ほどからなる諸島の南端にはアンソニー島と呼ばれる世界遺産の小さな島がある(あとからわかったことだが、地元ではアンソニー島とは呼ばず「Ninstints(ニンスティンツ)」とか「SGaang Gwaii(スガングアイ←ちょっと自信ない発音ですが)」と言うそうだ)。その島を含む南部一帯はGwaii Haanas National Park Reserve and Haida Heritage Site(グワイアナ国立公園・保護区)になっていて、先住民族であるハイダ族の保護区になっている。

島は過去に氷河の作用を受けなかったために独自の生態系を持っているという。黒潮系の海流が流れ込むので比較的温暖で雨がとても多い。日本からの漂流物もずいぶんあるらしく、それ専用のビーチコーミング本も出ているくらいだ。

それくらいしか情報がないにもかかわらず、ずいぶん人気の島だ。ホワイトホースにいる間もたくさんの人から「クイーンシャーロット諸島、いいらしいよー」と聞いていた。結局行ったことある人には会えなかったが、なんだかタビビト心をくすぐる島のようだ。

ユーコンやアラスカを旅している間に知り合った人が、良いというにはひとつ理由があると思う。それは「星野道夫」だ。このエリアを旅している人はだいたい彼の著作を読んでいる。その中に、クイーンシャーロット諸島が登場するのだ。忘れ去られたようにひっそりとたたずむ、朽ち果てたトーテムポール。鬱蒼と繁り命を育む森…。彼の描写を読めば、その神秘的な島に行ってみたくなるのも無理はないと思う。それは、アラスカに来てから彼の本をもう一度じっくり読み直した私たちも同じだ。淳ちゃんにいたっては5回も読み直しているくらいなので星野道夫は「師匠」になっているらしい。

だからどんなに情報が少なくても、頭の中にはレインフォレストとトーテムポールのイメージだけは持てていたし、行けばきっと何とかなる!と思っていた。

ま、実際は何とかならなかったのだ。

プリンスルパートでホスト先からの返事を待っている間に、いくつか見つけた資料でクイーンシャーロット諸島のことを調べることができた。どうやらものすごくお金のかかるところらしい。

ひっそりとたたずむトーテムがあるのは、世界遺産であるニンスティンツとSkedans(スケダンス←これもあまり発音に自信がないです)というところだけ。おまけに2つとも基本的に水上飛行機でしかいけない場所。うーん。すでにイヤな予感。そして、もちろんツアー利用が一般的らしく催行会社も2つほど。ニンスティンツへは最低約1000カナダドル(!)、スケダンスへも140カナダドルは最低かかってしまう。カヤックからトーテムを見たいなー、なんて希望を叶えようとしたらかるーく1500カナダドルはかかってしまうのだ。

こりゃムリムリ〜とあきらめるしかない私たち。スケダンスへ無理矢理見に行く手もあるにはあるのだが、あっという間に行って帰ってきて140カナダドルというのはどうも納得がいかない。しかもスケダンスにあるトーテムはたった2つだけ。これは140カナダドルの価値なし!と私たちはブーブー文句を垂れながら、朽ち果てたトーテムの夢を捨てることにした。

巨木が眠るレインフォレストをトレッキングしたい!という夢も消えつつあった。国立公園があるから大丈夫だろう、とタカを括っていた私たちだったが、どれだけ探してもクルアニ国立公園のようなインフォメーションが見つからない。公園入口なんていう場所ももちろんない。どうやら国立公園というのは名ばかりで、ハイダ族のために一般人の立ち入りを強く制限した場所、というのが本当のところのようだ。ま、昔から住んでいた土地を荒らされたハイダ族にしたら逆のことを思うだろうが、国立公園という名に期待していた私たちは、またもやがっかりだ。

残るはファームステイ。こっちの方は、うまくいった。第一希望の離れ小島のホストからは返事がまったく返ってこなかったが、次に送った未亡人のパットがすぐにOKの返事を返してくれたのだ。メールには、明日の土曜日ならファーマーズマーケットに出店するからその帰りにフェリーターミナルまで迎えに行ける、とある。こうなったら行くしかない。地元の人に聞きまくれば、トーテムやレインフォレストだって何かわかるかもしれない。明日フェリーに乗ります、と私たちは速攻パットに返事を送った。この神秘的な島でファームというのはイメージが一致しないものだけれど、これも行ってみたらわかることだろう。


11時に出たフェリーは予定を少し過ぎて17時30分ころクイーンシャーロット諸島のスキッヂゲートに着いた。パットが迎えに来てくれているはずだ。私たちはドキドキしてあたりを見まわす。いたいた!ボロボロのスバルのハッチバックの車から、とっても人の良さそうなおばちゃんが出てきた。簡単に自己紹介をすませて車に乗り込んだ私たち。中にはハスキーのハーフ犬・アキラがででーんと座っている。

パットはわかりやすい英語でゆっくりしゃべってくれた。日本人のウーファー(WWOOFする人をこう呼ぶ)もずいぶん受け入れているらしい。パットの家までの約70キロを行く間、パットはファームでの過ごし方を教えてくれた。

パットのところは「3日働いて、4日休み」らしい。リストの自己紹介欄にそう載っていたのでホンマかよー!と思っていたが本当らしい。とりあえず明日は日曜だから休みで、月曜と火曜そしてマーケット準備で忙しい金曜に働いてくれないか、と言う。それだけで私たちを3食喰わせて泊めてくれるんだろうか?疑ってしまうのも無理はない。事前にWWOOF日本事務所からの注意事項を読んで「遊びじゃないんだ。働かなくっちゃ」と肩に力が入っていた私はちょっと拍子抜けだ。淳ちゃんは、こりゃラッキーとさっそくアキラ相手にリラックスモードに入っている。

パットの家は、パット自身がmessy(メッシィ:散らかってる)と表現したとおり、いろんなものがゴチャゴチャーッとなったようなところだった。私たちの部屋は少し離れたところに置かれたキャンパー(ピックアップトラックにくっつけるキャンプハウス)。寝るだけの部屋だがプライベートスペースをもらえる、というのはありがたい。電気がある、というのもキャンプ生活が長かった私たちにすれば充電の心配をしなくていいのでとっても助かる。おいおい、また長居かー!?と冗談を言いながら、最初の夜はふけていった。

ま、そうは言っても、なかなかうまくはいかないものなのだ。

翌日の日曜は休みだったが、パットに誘われるまま友人の結婚式についていった。そこは、私たちが第一希望にしていた離れ島のファームだった。彼女たちは結婚式の準備で忙しかったのだ。

月曜日は朝から温室の片付けをしたりガーデンに行ってサラダセット作りをしたりしてちょこちょこ働いた。朝ご飯のオートミールはどうしても苦手で食べられなかったが、昼ご飯は採れたてのトマトをステーキにしたり紫のインゲン豆を茹でたり…と有機農園ならではのごちそうが並び、夕ご飯もそれは続いた。

火曜日は急遽休みになってしまった。スキッヂゲートに近いクイーンシャーロットシティの銀行に用事があるというパットに乗せて行ってもらい、私たちはビジターインフォメーションへトーテムやレインフォレストの情報を集めに出かけた。思ったような収穫はあまりなく、帰りはヒッチハイクをしてパットの家まで帰った。この島ではヒッチハイクは一番の交通手段なのだ。

翌日水曜日も休みだ。淳ちゃんは1台だけある自転車で探検に行くと出かけていった。私は本を読んだり、3匹いる猫たちと遊んだりして過ごした。夜には新しいウーファー、ニュージーランド人のアナ・マリーが登場した。

淳ちゃんの様子がおかしくなってきたのはこの頃からだ。

瞳孔が開いている。

そんな訳はないのだが、そう見えるほどボヘーッとしてしまっているのだ。

私たちは一生懸命その理由を考えてみた。そう言われると私も、脳みその一部がちょっとマヒしたようになっている。真面目に考えようとしても、脳みそにギュッと力が入らない感じ、とでも言ったらいいのだろうか。

これは島時間にやられているんじゃないだろうか…。そういう結論になった。このクイーンシャーロット諸島には私たちが見たかったレインフォレストが鬱蒼と繁っている。樹齢数百年という巨木も多く残っている。人間が住んでいた形跡は6000年以上昔にさかのぼるという。そういう場所には、独特の時間が流れるものだ、というのが私の持論だ。普段私たちが使っている1分1秒とは違う時間が、きっとこの島にも流れているに違いない。

パットが私たちに指示する仕事はずいぶんのんびりしたものだった。おまけに、アナ・マリーの友達と称して途中から登場したカナディアンのフランソワとヤコブという2人の男の子はもちろん、アナ・マリーものんびり働いていた。終わらなければ明日やればいいさーってなノリである。パットが持っている島時間に、アナ・マリーたち3人は難なくスイッチしていった。それに反して私たちは「これで良いんだろうか…」「もっと働かなきゃ…」とついつい考えてしまう習性を無くすために、脳みそが勝手にマヒしちゃったってところだろうか。

とにかく情けないのだが、良い状態ではない。パットや他のウーファー3人のように過ごせたら…と思うが、我を亡くしてしまっては本末転倒だ。仕方がないが、この島は私たちに合わなかった、と思って去った方が良いみたいだ。9日目に登場したもうひとりのウーファー、アリーシャもここには独特の雰囲気があるからそう感じるのも理解できる、と言ってくれた。

結局11日目の午後、私たちはパットの家を出ることにした。プリンスルパートへのフェリーは明後日の木曜まで無いのだが、いったんクイーンシャーロットシティへ戻って作戦を練り直し、インフォメーションでちらっと聞いた巨木スポットへ行くことにしたのだ。

1日に何度かは激しい雨が降るクイーンシャーロット。その後にはぶっとい虹が架かるクイーンシャーロット。この日もドバーッと雨が降ったあと、私たちはパットの家をあとにした。ヒッチハイクでクイーンシャーロットシティへ向かう。

同じ島の中だがクイーンシャーロットシティはちょっと空気が流れていてマシな気がした。パットの家があるポートクレメンツとつい比べてしまう。

街の中心にあるホステルに1泊だけしたあと、翌日私たちはレンタカーを借りて森の中へ向かった。ロギングロードと呼ばれるアメリカの伐採会社が使う未舗装の道を2時間ほど進むと巨木があるのだという。森の精にやられようが、とにかくデッカイ木を見て目的達成しようぜ!とちょっとまともな顔に戻ってきた淳ちゃんが言う。

たどり着いた森はやっぱり時間が止まっているみたいだった。でも、それは私たちが持っている時間が早すぎるからそう感じるだけだ。森は森の時間を、ゆっくり進めているに違いない。長居するとちょっとしんどそうだったけれど、やっぱり来て良かったよねー、と私たちは自分に言い聞かせるように森をあとにした。

そうして私たちのクイーンシャーロット諸島の旅は終わった。何だか不思議な気持ちのまま、その理由もよくわからないままだけれど、そういう場所もあるんだろう。あまり深く追求するのもやめておこうと思う。

木曜の夜、フェリーターミナルにパットの姿があった。荷物を積む用事があったらしい。アナ・マリーとフランソワも一緒だ。ヤコブは私たちと同じ船だという。(ある意味本当に)夢中で過ごしていた私たちだったが、11日も寝食をともにした仲間との別れはやっぱりツライものがある。つたない英語で、一緒に過ごせて嬉しかったことを伝えて私たちはフェリーに乗り込んだ。

さ、次はメキシコだ。






[今回使った足と宿]

▼ホワイトホースからプリンスルパートまでの バス
Greyhound CANADA
http://www.greyhound.ca/

▼ホワイトホースのキャンプ場
Robert Service Camp Ground

▼プリンスルパートのキャンプ場
Park Avenue Campgroud
http://www.tourismprincerupert.com

▼ウーフでファームステイ
WWOOF CANADA
http://www.wwoof.ca

▼クイーンシャーロットシティのホステル
Premier Creek Lodging
http://www.qcislands.net/premier/



[今回訪れたところ]

▼クイーンシャーロット諸島
Haida Gwaii Tourism Association
http://www.qcislands.net/tourism

▼断念したニンスティンツへのツアー
Moresby Explorers LTD.
http://www.moresbyexplorers.com

Queen Charlotte Adventures
http://www.queencharlotteadventures.com

▼さらにリッチにエアチャーター
South Moresby Air Charters
http://www.smair.com
クイーンシャーロット諸島 WWOOF キャンパー
私たちの家になったキャンパー。
パットが昔使っていたものだそうです。
そとに張ってあるテントには荷物が入って
います。手前に出っ張った部分がちょうど
ベッドになります。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF パットの家
パットの家、通称Pat's Placeです。
元議員さんだっただけあって地元の人
にも結構有名です。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF アキラ
アキラ(女の子なんだけど)。日本で生まれたらしいです。日本人のウーファーの女の子が置いていったらしいけど、あと少しで日本に帰るらしいです。こんなに自由に暮らしていたら日本ではきっとムリだぞー!

クイーンシャーロット諸島 WWOOF 子供たち
訳もわからずいきなり連れて行かれた結婚式。クイーンシャーロットシティから漁船に1時間ほどのところにあるモードアイランドにて。
ここは水道も電気(自家発電機はある)もないそう。原っぱでやった手作り結婚式、素敵でした!

クイーンシャーロット諸島 WWOOF 農園 野菜
パットの農園で野菜の収穫中。
近所のスーパーに卸すサラダセットを作って
います。2カナダドルで卸して4カナダドルで売っていました。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF ラズベリー 収穫
ラズベリーの収穫もしました。
これ、ホントは農園のオーナーのもので食べる分だけ収穫しなくちゃいけなかったのに、理解していない私たちはあるだけぜーんぶ採ってしまったのでした。
生ラズベリー、アイスと一緒に食べたら美味しかった〜!日本では高いもんなー。

クイーンシャーロット諸島 トーテム ハイダ族
クイーンシャーロットシティからパットの家のあるポートクレメンツに帰る途中。ちょうどヒッチの乗り継ぎになったスキッヂゲートの集落にトーテムを見つけました。クイーンシャーロット諸島には、ハイダ族の集落がいくつかあってここもそのひとつです。このトーテムは25年ものくらい。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF 七面鳥
七面鳥を食べたことがない〜!という話をしたら、パットがクリスマスの料理を作ってくれました。コレ、冷凍の七面鳥。全然小さい方だそうです。お腹の中にスパイスをまぶした自家製パンを詰めてオーブンで焼きます。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF ファーマーズマーケット
土曜日のファーマーズマーケットに出すクッキーを作っているところ。他にもマフィンやパン、スープもあります。素朴な味でこれがまた美味しいんだ。隣はアナ・マリー。めちゃめちゃ早口ですが、ええヤツでした。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF パブ
金曜の夜ということで村にひとつだけあるパブに飲みに行きました。真ん中がモントリオール出身のフランソワ、右がホワイトホース出身のヤコブです。ピンクのシャツを着ているおっちゃんはまったく関係ありません。このあと、3人は全裸で海へ!呆然としている私の横で淳ちゃんはいそいそと裸になってあとをついて行ってました。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF ママキャット
ママキャット。気が付くとそばにいる不思議なネコ。右目は酔っぱらったインディアン(ここではハイダ族だと思う)にやられたらしいです。
インディアン(と、地元の白人は呼ぶ)は体質的にアルコールに弱いらしくてアル中になってしまう人が多いそうです。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF アリィキャット
アリィキャット。普段はあまり近寄って来ないクセにちょっとノドを撫でてあげると、ジュルジュルジュル〜ッとヨダレを垂らすヘンなネコ。
たまーにそういうネコ、いるらしいですね。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF バックスター
バックスター。彼が唯一私たちを呼ぶ時。それは小鳥を捕まえた時。1日に1回必ず、玄関先に捕らえた小鳥を置いて、私たちを呼びに来ます。コレ、プレゼントってことなんですよね。。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF ファーマーズマーケット
ファーマーズマーケットにて。パットも初登場ですね。奥の店は先日結婚式を挙げたばかり、私たちが第1希望にしていたあのファームです。名古屋から来たケイコさんという子がステイしていました。彼女はかなり達人っぽかったなー。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF
少しずつ淳ちゃんの顔がおかしくなってきていたことにお気づきだったでしょうか?コレはもういよいよ、あかんやろー!となった時。
いやー、コレはヤバイ。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF
あれよあれよとウーファーが増えました。パットの中でも最高記録。奥はアリーシャ。そうそう、4日前からパットの家の水タンク(湧き水を利用している)のポンプが故障してしまい全員お風呂に入っていません。水は食料用に限定して使用。

クイーンシャーロット諸島 WWOOF
パットの家を出る前に記念撮影。たぶん他のファームではまったくの役立たずになったであろう私たちなのに、本当に良くしてもらいました。美味しいレシピもたくさん教えてもらいました。

クイーンシャーロット諸島 クイーンシャーロットシティ
パットの家の前からヒッチをしてクイーンシャーロットシティへ向かうところ。車はたまにしか通りませんが、だいたい10分もすればゲットできます。私たちが乗せてもらえたのは、ハイダの人が多かったなー。顔が似ているせいもあって親近感が沸きます。

クイーンシャーロット諸島 クイーンシャーロットシティ レインフォレスト
島で一番大きいと教えてもらった木。
デカイです。残念ながら樹齢はわからないですが、気候から考えても相当おじいさんの木でしょう。クイーンシャーロットシティから未舗装の道を1時間弱走ったところにあります。

クイーンシャーロット諸島 レインフォレスト
いや、ホンマにデカイです。

クイーンシャーロット諸島 Yakoun Lake(ヤコーン湖)
そのあと向かったYakoun Lake(ヤコーン湖)。整備されたトレイルを30分ほど歩くと湖岸に着きます。カヌーが置いてあったのでちょっと拝借。あとでフネをよく見ると「使ったあとは木の陰に繋いでひっくり返しておいてね」と彫ってあって、さらに驚き。

クイーンシャーロット諸島 ヤコーン湖
ヤコーン湖のトレイルにも巨木や苔が多く見られます。倒木に雨が降り注いで苔が生え、次の世代の肥やしになっていく様子を観察できます。

クイーンシャーロット諸島 レインフォレスト レンタカー
レンタカーは24時間制なので、宿泊代を浮かすためにもこの日の夜はキャンプ場泊。10カナダドルを封筒に入れておいて…とあるのですが、誰も入れていないので私たちもタダ泊にしちゃいました。

クイーンシャーロット諸島 パトカー ヒッチハイク
フェリーターミナルまでヒッチをしようとしたらスーッと止まったパトカー。しまった、怒られる!と思いきや「どこまで行くんだ?」と乗せてくれたポリスマン。パトカーまでヒッチハイクできるんだなー、と感心。




▼PART18 2004.10.01 8日間5,500キロ、バスの旅 〜北アメリカ+メキシコ大縦断
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